バドミントン観戦Tips

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カテゴリ: 動画リンク

リオ五輪から4年、五輪公式チャンネルについに女子ダブルス決勝がアップロードされました。
他にはリオ五輪MS決勝チェン・ロンvsリー・チョンウェイや、MS準決勝リン・ダンvsリー・チョンウェイの試合動画もあります。

なお直接は再生できない仕様なのでYoutubeに飛んで見てください。

リオ五輪WD決勝 高橋/松友(日本)vsユール/ペダーセン(デンマーク)


リオ五輪MS決勝チェン・ロン(中国)vsリー・チョンウェイ(マレーシア)


リオ五輪 MD決勝 フー・ハイファン/ツァン・ナン(中国)vsゴー・V・シェム/タン・ウィーキョン(マレーシア)



2016年リオ五輪 MS準決勝 リー・チョンウェイ(マレーシア)vsリン・ダン(中国)


以下は前から上がっていました。
2016リオ五輪 WS決勝 カロリナ・マリン(スペイン)vsP.V.シンドゥ(インド)



2020/3/26追加
XD決勝 タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア)
 vs チャン・ペンスーン/ゴー・リューイン(マレーシア)



 現時点では五輪/世界選手権がバド界的に最高峰の大会です。過去の名選手たちも肩書で呼ばれるときはまずは「五輪/世界選手権優勝(○回)」と呼ばれます。リン・ダンならまずは「五輪2回・世界選手権5回優勝」となります。

 それにしても桃田が簡単に(簡単そうに見える形で?)世界選手権を連覇してしまったので、ちゃんと負けている試合を含めて動画を集めました。負け試合も今こそ冷静に見られるというか、味わい深いというか…。桃田もタダでは負けませんので名勝負になっている試合もあります。

対戦成績世界ランキングは2019年12月31日のもの。

アンダース・アントンセン(デンマーク) 対戦成績5-1 世界ランキング4位

[負け]2019インドネシアマスターズ決勝
 
2019年世界選手権決勝の相手となったアントンセン(動画は下記だが非公開)。
https://www.youtube.com/watch?v=9_EXa7L64QA

 上記インドネシアマスターズは世界選手権の一つ前の対戦であり、この試合に敗れ対戦成績3-1となっていました。
 この試合が念頭にあった人にとっては世界選手権決勝のカードはやや不安だったかもしれませんが、フタを開けてみれば桃田完勝となりました。

 インドネシアマスターズでは桃田が若干無理攻めしたところを、リーチの長いアントンセンに拾われ続け、自分から消耗してしまった感があります。
 とは言え単純に受け身に回るにはアントンセンの攻撃力は侮れず、難しいところです。

直近はなかなかいい勝負で勝利(19-21 21-15 21-15)。
2019 ワールドツアーファイナルズ グループA


アンソニー・シニスカ・ギンティン(インドネシア) 対戦成績11-4 世界ランキング7位

[負け] 2018年中国常州オープン決勝
 
 世界ランキング的にはそれほど上位にまで来ていないものの、最近では最大のライバルでしょう。はっきり言って一番イヤな相手です。

 身長は170cmほど、以前であれば男子シングルスの世界トップクラスは厳しいと考えられていた体格ですが、ギンティンがそうではないことを実証しつつあります(ちなみに桃田は175cmで以前からこれくらいの世界トップクラスは多くいました)。

 主導権を握りながら攻めることを好むかなり攻撃的な選手です。彼の爆発的な攻撃力は桃田の守備力を持ってしても余し切れないことがあり、いざというときに一発食らう心配がある選手です。このときは受け身になるのを嫌ったのか桃田も積極的に攻めましたが、うまく行きませんでした。

 安全にいくとすればラリーを長くしスタミナ勝ちを狙うことになりますがそれでも不安な相手です、というかそれをさせないほどの攻撃力です。(もっとも2019年の世界選手権は桃田自身が攻撃的なプレーを重視して勝ち、桃田もそれを意識した発言をしているのが明るい材料です)。

 直近の対戦は死闘の末、桃田の勝ち。
2019年ワールドツアーファイナルズ決勝


シー・ユーチー(中国) 対戦成績4-2 世界ランキング8位

[勝ち] 2018年世界選手権決勝
 

 リンダン・チェンロン後の時代の中国の新世代エースですが、ケガが多めで2019年の後半もあまり目立たずランクも下がり気味です。しかし2020年に強敵として復活して来る可能性はもちろんあります。

 勝ち試合といえばやはり大舞台2018年の世界選手権決勝での勝ちが大きく、このときも2019年の決勝のアントンセン戦ほどではなかったものの、あっさりと勝利しています。

 ちなみにシー・ユーチーの2019年の世界選手権はケガで欠場でした。また2018年全英オープンの決勝の大舞台でも足を捻っており、結構ケガ多めな選手でしょうか。

[負け] 2018ワールドツアーファイナルズ決勝
 
 2018年の世界選手権から4ヶ月、こちらはやや心配な内容。シー・ユーチーもギンティンと同様、いざというとき余し切れない怖さのある選手です。

 別の負け試合としては2019年のスディルマン杯があります。

 この団体戦では中国はシー・ユーチーとチェン・ロンの2枚看板で回し、体力に余力があるユーチーに対し、桃田はフル出場のためスタミナ的に不利がはっきりした負けでした。
 なのでどちらかというと上の試合のほうが不安な負けかと思います。

チェン・ロン(中国) 対戦成績5-5 世界ランキング3位

[勝ち] 2018年トマス杯決勝
 
 以前の桃田はチェン・ロンにはなかなか歯が立たず対戦成績では負け越していましたが、桃田の復帰後に関して言えば鮮やかに桃田が勝った試合が多いです。2019年末時点では対戦成績は五分となりました。

 復帰後はまずアジア選手権決勝でチェン・ロンに勝ち世間を驚かせ、再び迎えた対戦がこの試合です。身長の高い選手にボディスマッシュはセオリーですが、大変上手く決まっています。終始積極的なプレーでストレート勝ち。復帰後の桃田の実力に間違いなしという太鼓判が押された試合です。

[負け] 2018年フレンチオープン準決勝
 
 復帰後で唯一負けているのが上記の試合ですが、この前の週のデンマークオープンに勝ち、バテバテの状態であり、負けた理由は見えやすい試合です。

 チェン・ロンを含め中国選手上位によくあるのは、ここぞと狙って調整してきた大会ではまだまだ強いというパターンです。その意味でチェン・ロンもまだ底が知れない感じがありますが、2016年のリオ五輪を勝って以降は「金持ち喧嘩せず」という心境でしょうか。

 最近の好ゲームとしては2019年中国オープンがあります(桃田21-19 21-18 21-16)(動画非公開)。
https://www.youtube.com/watch?v=o15sqn3NNEo

リー・チョンウェイ(マレーシア) 対戦成績2-2 引退

[負け] 2018年マレーシアオープン決勝
 
 リー・チョンウェイ最後の母国オープン。チョンウェイのキャリア終盤を飾る好ゲームとなりました。
 若干気負って桃田が攻めるもゲーム終盤はギリギリ届かない感じです。真のトップクラス相手にはまだ攻撃力が足りていなかったようです。

 引退については下記から。

リン・ダン(中国) 対戦成績4-1 世界ランキング17位

[負け] 2015年全英オープン準々決勝
 
 超レジェンド、リン・ダンとは正面衝突をせずに時代的にすれ違った感があります。最後の負けは2015年の全英オープンです。

 この頃のリン・ダンは全盛期の勢いをまだいくらか残しており、一方の桃田はまだまだ駆け出しの若手でした。桃田の技術の高さや戦術の巧みさは当時から間違いありませんでしたが、今と比べればひ弱さは否めません。

 試合としてはスコア的には競っているものの、リン・ダンの掌中という感じです。リン・ダンはゲーム終盤まで十分な余力を残して桃田のラリーに付き合い、終盤ペースアップして寄せ付けませんでした。

 初勝利については下記から。
桃田、リンダンに初勝利。両者のコメント。(BWF公式 2018/9/4)

ヴィクター・アクセルセン(デンマーク) 対戦成績13-1 世界ランキング4位

 ジュニア時代からのライバルですが、シニアとなってからは桃田が圧倒しています。
 2014年のドイツオープンで負けがありますが、それ以外では負けていません。その動画は無いようです。
 アクセルセンも2017年の世界選手権に勝ち、間違いなく強豪ですが、特に桃田相手には相性が悪いようです。長いラリーに持ち込まれると、どうにも長身を動かし切るスタミナが持たない感じです。

 また桃田のバック側(桃田から見て右)へのスマッシュを鮮やかにクロスネットに返されて、攻め手を封じられるシーンが個人的には印象に残ります。

 最近では2019全英オープンでの勝ちが大きいです(下記は動画ですが非公開の状態)。
https://www.youtube.com/watch?v=N99YOz_DaJ0

チョウ・ティエンチェン(台湾) 対戦成績11-2 世界ランキング2位

[勝ち] 2018年デンマークオープン決勝
 
 身長180cmで筋肉質、攻撃的な選手ですが、年齢も30近くなりスタミナ的に桃田には届かない感じです。

 現時点でランキングは桃田に次ぐ2位ですが、相性は良い相手です。この時点で5連勝中。印象深いのは上記の試合で、余力を残したファイナルゲーム後半から一気にギアチェンジし勝ちに行く爽快な試合です。

ジョナタン・クリスティ(インドネシア) 対戦成績4-1 世界ランキング6位

 インドネシア期待の若手で、同国の英雄タウフィック・ヒダヤット(アテネ五輪金メダリスト)が引退するときラケットをあげたとのことで、タウフィックの秘蔵っ子とされていた選手です。最近は同年代のギンティンの方が若干成績は上を行っていますが、こちらも今後の成長もあり油断はできません。

 チョウ・ティエンチェンと背格好は同じくらいで攻撃的なプレーですが、桃田相手には要所で我慢しきれずミスしてしまい、今のところは余裕をもって勝てる相手です。

直近はワールド・ツアーファイナルズ グループA(20-14 20-14)

2004年全英オープン (ドロー)
MS決勝 リン・ダン(中国)vsピーター・ゲード(デンマーク)

 この動画はこれまでもyoutubeには上がってたと思いますが、全英オープン公式チャンネルがアップしましたのでリンクしておきます。
 全英優勝計6回のリン・ダンが2004年に初優勝したときの試合です。当時リン・ダン20歳、ゲード27歳です。ゲードは1999年に優勝しています。

 現在は21点3ゲームラリーポイントですが、当時は15点3ゲームでサーブ権がないと点が入らない時代です。
 今と比べるとプレーヤーの姿勢が少し高く、また打球音は鈍くしっかり打たないとシャトルが飛ばないように感じられます。
 サーブはバックハンドがメインであるものの、ところどころ「打って来い」のフォアのロングサーブも見られます。
 実況のジル・クラークは変わりませんねー。
 ちなみに56:35-あたりに映るデンマークヘッドコーチのスティーン・ペダーセンは、近年ジルの代わりによく実況をしている人です。

↓は以前から全英公式に上がっていた動画です。

2008年全英オープン
MS決勝 リン・ダン(中国)vsチェン・ジン(中国)
Part1 Part2 Part3

2008年全英オープン
MS準々決勝 リー・チョンウェイ(マレーシア)vsタウフィック・ヒダヤット(インドネシア)
Part1 Part2


上記の全英決勝から7年後の世界選手権がこちら。比べて見ると面白いかもしれません。

2011年 世界選手権
MS準決勝 リン・ダン(中国)vsピーター・ゲード(デンマーク)

2019年カレンダー(BWF:英語)
 2019年カレンダー インターナショナルチャレンジ[IC]
 2019年カレンダー インターナショナルシリーズ[IS]

 ヨーロッパの大会についてはバドミントンヨーロッパが公式動画をわりと出してくれますので、ここで拾っておこうと思います。
 それ以外の大会については公式な動画は今のところあまり期待できません。

2019年2月

第8週(2/20-2/23) オーストリアオープン[IC]


@オーストリア、ウィーン
レポート
ドロー / 試合結果
Badminton Europe > 動画リスト

2019年1月

第2週(1/10-1/13) エストニア国際[IS]

WS決勝 高橋明日香(日本)vs水井ひらり(日本)

@エストニア、タリン
レポート
ドロー / 試合結果
Badminton Europe動画リスト

第3週(1/17-1/20) スウェーデンオープン[IS]

MS決勝 古賀稔(日本)vsロー・キンユウ(シンガポール)


WS決勝 漆崎真子(日本)vs高橋明日香(日本)

@スウェーデン、ルンド
レポート
ドロー / 試合結果
Badminton Europe > 動画リスト

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