バドミントン観戦Tips

バドミントンの主に国際試合の情報、観戦に役立ちそうな知識など。リンクはご自由にどうぞ。

カテゴリ: 選手等インタビュー・紹介

 → 桃田賢斗の2017年 その1 [5月復帰-10月]
 復帰以来マカオオープンまでで40戦39勝1敗、現在33連勝中。
 桃田はスーパーシリーズはここまで4勝しているが、実はグランプリゴールドは今回が初優勝である。
 また日本人がマカオオープンで優勝するのは初めてとのこと。

格下相手の戦い方

 これまで数ヶ月の格下相手に取ってきたプレースタイルは、無理をせずラリーを長くし徐々に形勢を良くしていき仕留める、またゲームの要所ではペースアップし積極的にラリーに勝ち、ゲームを勝つというものです。

 →桃田賢斗のこれまでを振り返る [2017年(1) 5月復帰以降]

 極端な話、19-19までついて行きさえすれば、次の2点だけ本気を出してそのゲームを取れば勝てるのです。そこまではペースをおさえてついて行けば、実力で上回りますしすべてのショットで技術が高いので、相手が先にミスってくれたりします。リスクを抑えて確実に勝つスタイルです。
 逆に自分から主導権を取って攻めて行くプレースタイルは、意外に相手がレシーブを頑張って粘られてしまい、自分からミスしたり消耗したりして格下相手に苦戦することもあります。

 格下相手の確実な戦い方は桃田に限ったことでなく、リン・ダンなども普通にやります(リン・ダンにとってはほとんどの相手は格下ですが。また桃田は復帰以前は同格の相手にもそういう戦い方をすることは結構ありました。その場合はさすがに15-15くらいから勝負に出ます。)。

マカオオープンは違う戦い方で

 しかし今大会は復帰以降では一番格の高い大会で、格下ではあるけれど油断できないレベルの選手が出てきます。それらの選手を相手にどう戦うのか?
 桃田は試合序盤から手抜きなしの本気でした。3回戦以降はストレート勝ちの完勝に次ぐ完勝です。ちなみに1,2回戦は
「会場の風が強くてコントロールが難しく、1、2回戦はあまりいい戦い方ができなかったが、途中からしっかり脚を使って対応できた」サンスポ - 2017-11-13
とのこと。

11月 マカオオープン[GPG]

桃田のマカオオープン試合一覧

決勝

動画 - 決勝ハイライト vs イーサン・モーラナ・ムストファ(インドネシア)


 ムストファはインドネシア"若手四天王"の一人。
 他の3人はジョナタン・クリスティ、アンソニー・ギンティン、ファーマン・アブドゥル・コーリック。
 2015年の東南アジア大会(団体戦)のシングルスは当時18-20歳のこの4人で回し優勝している。

[第1ゲーム]
 ムストファはネットの勝負に強く、厳しいヘアピンで桃田の浅いロブを誘い、スマッシュで仕留めるという形を得意とし、序盤は互角の展開となる。
 しかし桃田もすぐに反撃する。6-5からのラリーではヘアピンを読んで飛びつきプッシュを決め、ムストファのヘアピンを牽制する。これでムストファもネットでの戦いにプレッシャーを感じたのか徐々に桃田がリードを広げ前半を11-6で折り返す。

 後半13-8くらいから再びムストファのヘアピンが冴え始め13-12まで迫る。しかし14-12でネットの争いからムストファがヘアピンを浮かしてしまい、桃田が簡単にプッシュで決める。また15点あたりから桃田もこのゲームを決めるためにペースアップする。

 終盤ムストファもネット勝負ではなくコート全体を広く使う展開で反撃し、17-14からの長いラリーを取りもう一波乱あるかと思われたが、最後は桃田のフェイントの利いたヘアピンが決定打となり桃田がこのゲームを奪った。

[第2ゲーム]
 先にゲームを失ったムストファは第2ゲーム序盤でしっかり反撃しなければならない。
 桃田は第1ゲームを取った余裕からか、それともネット勝負にこだわる必要がないと見切ったのか、タッチの早い攻撃的なロブ中心の配球でムストファをコートの奥に追いやり始めた。
 もちろん桃田はヘアピンの牽制も怠らない。2-0からのラリーではムストファがヘアピンをネットに掛けてしまうが、桃田は「ちょっとでも浮いたら叩くぞ」と威嚇する。
 ムストファはアタックロブ中心の展開が意外だったのか苦手なのか、全く対応できず押し込まれてしまい、浅いクリアを上げたところを桃田が簡単にスマッシュで決める。
 追い込まれたムストファはミスを連発してしまう。7-0からのラリーでは浅いドリブンクリアの強打に逃げるも桃田は完全に読んでおり、簡単にブロックされてしまう。あっという間に11-2と桃田が試合をほぼ決めてしまった。

 以下、桃田も若干集中を欠きイージーなミスが出る。ムストファも得意のヘアピンで反撃するものの、試合をひっくり返すには遠く、桃田の快勝となった。

[はっきり言って]
 安定して今大会のようなプレーができるなら現時点でも世界トップを相手に戦えるでしょう。
 復帰前より明らかに強いです。衝撃的な強さです。
 しかしその機会は来年3月の全英まで無い…(?確認中)

準決勝

 vsイ・ヒュンイル(韓国)

 北京五輪、ロンドン五輪のセミファイナリスト。
 30代後半にも関わらず近年SSなどでも活躍し、10月のデンマークオープン[SSP]ではなんと準優勝している。老練な試合巧者。

 そのヒュンイルに対し、桃田は常に主導権を握りプレッシャーを掛け続けます。自分のショートサーブに対し相手が甘いロブを上げたれば飛びつき、3打目をズバズバとスマッシュを決めます。連続得点で大差をつけました。ほとんど何もさせずに完勝です。

準々決勝

 vs常山幹太(日本)
 復帰以降では唯一敗けていた相手です(カナダオープン決勝)。そのときは無理に攻めず長いラリー勝負で、結果的には(たぶん)体力敗けしています。
 今回は主導権を握ってきっちりストレート勝ちしました。スマッシュも一発では決まりませんが、ネット際に戻ってきた球をクロスヘアピンで鮮やかに詰め切るシーンが印象的でした。
「前回負けていてやりづらいイメージがあったが、挑戦者の気持ちで臨んだ。前回は自信なく、ただ相手のコートに打ち返していたが、今回は強く返す積極性が強く、スピードを上げることで常山選手にプレッシャーを掛けることができた」サンスポ - 2017-11-13

今後の展望

続く


 つづき → その2 [11月 マカオオープン]
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 2017年5月に復帰以降、下のクラスの国際大会を転戦しランキングを上げたことで、上のクラスの大会にも出られるようになってきました。

 11月のマカオオープンの大会の格は復帰以降では一番高いグランプリゴールドです。グランプリゴールド出場は2014年ドイツオープン以来とのこと(以降はスーパーシリーズ以上のクラスのみ出場していたため)。
 ※試合の格

 スーパーシリーズプレミア[SSP]  > スーパーシリーズ[SS]
 > グランプリゴールド[GPG] > グランプリ[GP]
 > インターナショナルチャレンジ[IC] > インターナショナルシリーズ[IS]

 詳しくはこちら

データ


ランキング推移

7月の282位から4ヶ月・5大会で75位まで上げて来ました。
Momota Chart_HistoryRanking_20171102
 この図は面白いので取っておこう…。
 しかし実際は日本の五輪枠確保のために途中でランキングから抹消された気がするのでこんなになだらかに右下がりではないはず(?)。

 ↓2017年11月2日時点の獲得ポイントは20680。失われた7万ポイントを求めて。

Ranking progress
Men's Singles
Ranking dateRankPoints
11/2/20177520680
10/26/20177720680
10/19/20177720680
10/12/201711015180
10/5/201711015180
9/28/201716311180
9/21/201716211180
9/14/20172137180
9/7/20172097180
8/30/20172097180
8/24/20172097180
8/17/20172127180
8/10/20172117180
8/3/20172804680
7/27/20172774680
7/20/20172824680
4/21/2016474871
4/14/2016379751

国際大会の戦績

 国際試合はダッチオープンまでで35戦34勝1敗(1敗はカナダオープン決勝のvs常山戦)、27連勝中です。

Based on the ranking of: 11/2/2017

TournamentWeekResultPointsMatches 
YONEX Dutch Open 20172017-4115500MatchesUsed for ranking calculation
LI-NING Czech Open 20172017-3914000MatchesUsed for ranking calculation
YONEX Belgian International 20172017-3714000MatchesUsed for ranking calculation
2017 Yonex/K&D Graphics International Series2017-3112500MatchesUsed for ranking calculation
2017 YONEX Canada Open2017-2824680MatchesUsed for ranking calculation
   20680Points
 ランキングは過去1年でポイントが高い上位10大会を合計したポイントで決まります(ランキング計算方法について詳しくはこちら)。
 出場したのはまだ5大会なので試合に出て得たポイントがそのままプラスされて行きます。
 仮にマカオオープン[GPG]に優勝すると7000ポイントがそのまま入り27680ポイントとなり、50位以内に入って来そうです(世界ランキングはこちら)。そうなるととりあえずランク的にはスーパーシリーズ復帰まであと一息でしょう。

試合動画など


[戦績の要約]
5月 日本ランキングサーキット 優勝
7月 全日本実業団(団体戦)
  カナダオープン[GP] 準優勝
8月 US国際[IS] 優勝
9月 全日本社会人 優勝
  ベルギー国際[IC] 優勝
  チェコオープン[IC] 優勝
10月 ダッチオープン[GP] 優勝

5月 日本ランキングサーキット

動画 - 1回戦 vs 和田周(JTEKT)…復帰初戦
動画 - 準々決勝 vs 古賀穂(早稲田大学)
動画 - 準決勝 vs 武下利一(トナミ)
動画 - 決勝 vs 上田拓馬(ユニシス)

…特に決勝がそうですが、以前の桃田のプレースタイルに比べるとかなり攻撃的で、攻め過ぎて自滅し掛かるシーンも結構あります。最後はギリギリですが復帰初の大会を優勝で飾りました。
 その後の世界を転戦する中でのプレーはもっと柔軟に変えているので、この頃は攻撃力回復(またはアップ)が目的でこういうプレースタイルだったのかもしれません。

7月 全日本実業団(団体戦)

動画 - 準々決勝 vs 甲谷光(日立情報通信E)

7月 カナダオープン[GP]

試合一覧
…決勝で常山幹太に破れ準優勝。

動画 - 決勝(ハイライト) vs 常山幹太(日本)


8月 US国際[IS]

試合一覧
…圧倒的優勝。
動画 - 決勝(ハイライト) vs ケヴィン・コードン(グアテマラ) > 紹介記事
 

9月 全日本社会人

動画 - ベスト16 vs 宮本樹希(石川)
動画 - 準々決勝 vs 渡邉 航貴(東京)
動画 - 準決勝 vs 武下利一(富山)
動画 - 決勝 vs 坂井一将 (東京)


9月 ベルギー国際[IC]

試合一覧
…少し手強いのが準決勝のズルカナインだがストレート勝ち。

動画 - 準決勝 vs イスカンダール・ズルカナイン(マレーシア)

…大変だ、アクセルセンが燃えてる!

動画 - 決勝 リー・チュック・ユウ(香港)

9月 チェコオープン[IC]

試合一覧
…余裕の優勝。

動画 - 決勝 vs トーマス・ロクセル(フランス)


10月 ダッチオープン[GP]

試合一覧

動画 - 2回戦 vs パブロ・アビアン(スペイン)
動画 - 準々決勝 vs H・K・ヴィッティングス(デンマーク)
…久しぶりに世界1流(元1流?)と当たりました。
1stは簡単に取り、2ndも17-17くらいからギアチェンジし一気に勝ち。


動画 - 決勝(ハイライト) vs 五十嵐優(日本)


 福島由紀(24歳、164cm、右利き)/廣田彩花(23歳、170cm、右利き)は日本の女子ダブルスペア。
 直近の世界ランキング(2017/10/26)は5位。
 2017年マレーシア・オープン(SSP)優勝。2017年世界選手権準優勝。

Badminton Unlimited 第199回所収
 

要約


 ※相変わらず英語から訳すのでもともと本人たちがしゃべってる日本語とは違ってしまうというマヌケな状態ですが(゚ε゚)キニシナイ!!

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 持久力、スピード、そしてパワー。現代のバドミントンの女子ダブルスはすべてのラケットスポーツの中でももっとも競争が激しいカテゴリーかもしれない。そのような中で日本はトップ10に4ペアも送り込むことに成功している。

 中でも世界ランキング1位の高橋/松友は最も有名なペアだが、世界の頂点を狙う位置に付けているもう1つのペアが日本の2番手、福島/廣田ペアだ。彼女たちは最近行われた世界選手権で、印象的な活躍を見せ、出場した日本ペアの中で最高となる準優勝を果たした。
Fukushima-Hirota001
 ↑福島(左) / 廣田(右)

廣田
「二人でメダルを目標にしていたので目標を達成することができてすごく嬉しいです。もちろん決勝で負けてしまったのでガッカリはしましたし、表彰台で銀メダルをもらうときに二人で表彰台の一番高い所に立ちたかったなと思ったりしたので、今は二人でもっともっと強くなっていきたいという気持ちが強いです。」

 東京のナショナルスポーツセンターで、現在世界ランキング5位の二人にグラスゴーで行われた世界選手権での素晴らしい活躍について話を聞いた。

 福島/廣田がペアを組み始めたのは4年前のことだ。2016年までに世界ランキング20位に入ることができた。
 そして2017年は世界的な注目を集める年になった。2017年はドイツオープン(GPG)優勝を皮切りに、2ヶ月後にはマレーシアオープンでSSプレミアの初優勝を飾り、一流選手の証と言っても良い世界ランキングのトップ10入りを果たした。

 彼女たちも存在を知られるようになったが、世間の注目はまだ高橋/松友に集まっていた。世界選手権では高橋/松友のほうに大きな期待が掛かる中、福島/廣田はそれほどプレッシャーを感じることなく、この重要な大会に臨むことができた。

世界選手権の福島/廣田の試合結果一覧

福島
「初めて出場する世界選手権だったので楽しみにしていましたし、それほどプレッシャーを感じませんでした。1試合目はさすがに緊張したんですが、その後試合を減るごとに落ち着いてプレーできるようになっていきました。」

 二人のプレーも試合を重ねるごとに良くなって行き、準々決勝では韓国の1番手、チャン・イェナ/イ・ソーヒーを2時間近い試合の末に下している。
 準決勝でもまた、ヨーロッパの1番手ペアであるユール/ペダーセンを相手に、ファイナルゲームまでを戦うスリリングな勝利を飾った。


福島
「ユール/ペダーセンは身長も高いですし、コート全体をカバーする力も高いペア。コーチたちにも注意するように言われましたが、大きなリードを許さないでついていくように心がけました。前日私たちは長い試合を戦っていましたが、デンマークペアもそうだったので、スタミナが勝負を分けると思っていました。そして自分たちは試合の流れを支配されないようにすることができました。」

 もう一方の準決勝で高橋/松友が敗れたため、日本人が優勝するという使命は福島/廣田ペアに託された。

廣田
「まず、あのデンマークペアに初めて勝てたことがすごく嬉しかったです。そしてもう1試合、決勝を戦えるということにとても興奮しました。」

福島
「廣田も言ったようにデンマークペアに初めて勝てたのは嬉しかったし、日本人が世界選手権の決勝に40年ぶりに進出したということを聞かされて、そのこともとても夢のようだったし、すごいことを成し遂げたんだなと思いました。」

 2日連続でのへとへとになるような試合の次に待っていたのはパワフルで攻撃的な中国ペアのチェン・チンチェン/ジァ・イーファンだった。福島/廣田はこの相手に残る力のすべてをぶつけなければならなかった。試合はまたしてもファイナルゲームまでを戦うことになった。


廣田
「正直今振り返ると第1ゲームを守りきれていたら試合に勝てたかもしれないと思います。第1ゲームはリードして進めることができましたが、終盤になって集中力を欠いてしまい、リードを守りきることができませんでした。ラリー中にもうちょっと我慢することができたら勝つチャンスがあったかなと思います。
 相手が高い打点でシャトルを捉えて攻撃的に打って来たときに、自分たちも強気に反撃するべきでした。第2ゲームを取り返して、続くファイナルゲームの序盤で相手にもっとプレッシャーを掛けられればよかったかなと思います。」

 もっと違う試合にできたのではないかという後悔はあるものの、それでも彼女たちと日本にとっては大きな出来事だった。
 高橋/松友が銅メダルを獲得したため、日本からは2ペアが表彰台に登った。
 しかし世界選手権の銀メダルは福島/廣田ペアにとってはまだ始まりにすぎない。

福島
「世界選手権初出場で準優勝という結果はとても嬉しかったし、一気に自信が付きました。決勝で負けたのはもちろん悔しくてガッカリしましたし、初出場で優勝できていたら凄くカッコよかっただろうなと思いました。次に決勝に進出できたときは勝ちたいです。」

 ここまで一気に急上昇してきた福島/廣田ペアにはその機会はきっとあるだろう。

動画

2015年 スコティッシュオープン[GP]

試合一覧
2回戦 vs ジュリー・フィン・イプセン/マイケン・フルーガード(デンマーク)
WD決勝 vs サマンサ・バーニング/アイリス・タベリング(オランダ)


2016年 ニュージランドオープン[GPG]

試合一覧
WD準決勝 vs セトヤナ・マパサ/グローニャ・サマヴィル(オーストラリア)
WD決勝 vs チャン・イェナ/イ・ソーヒー(韓国)


2017年 ドイツオープン[GPG]

試合一覧
WD準決勝 vs イザベル・ヘルトリッヒ/カルラ・ネルテ(ドイツ)
WD決勝 vs フアン・トンピン/リ・インフイ(中国)


2017年マレーシアオープン[SSP]

試合一覧
・WD決勝 vs フアン・ヤーチョン/タン・ジンファ(中国) ハイライト
Fukushima / Hirota vs Huang Yaqion / Tang Jinghua
消されました。

[追記 2018/7/11]
 けっきょくこの件の真偽について確証はなかったのですが(なら訳すなって感じですが…)その後ユールについてこのようなニュースが。
 えーっと、ということは…。
 可能性(1)下のニュースは嘘。すみません。
 可能性(2)別に矛盾しない。寛容の世界。

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 Badzineなどが(まだ)報じていないので若干内容の真偽に不安が残ります。
 報じていないのはいちいち大騒ぎするほうがカッコ悪いということでしょうか…?
 さすがに全くのデマというわけでもなさそうなので訳します。

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 カミラ・リタ・ユール(33歳、183cm、左利き)/クリスティナ・ペダーセン(31歳、178cm、右利き)はデンマークの女子ダブルスペア。リオ五輪銀メダリスト。リオ五輪決勝での高橋/松友との名勝負は記憶に新しい。直近の世界ランクは4位。

 ↓2016年リオ五輪から1月後のジャパンオープンで。

「カップルであることはバドミントンをプレーする上で役に立っている」
同性愛関係を告白したデンマークペア
'Being a couple helps us play better': Danish badminton partners after announcing relationship - The Local dk - 2017-10-10

[訳]
 デンマークの女子ダブルスペアが8年間秘密にしていた同性カップルの関係を公表した。

 クリスティナ・ペダーセンとカミラ・リタ・ユールがTV2(※デンマークのテレビ局)に語ったところによれば、彼女たちは「コートの外での関係」を公表したことでどうなるか、今はもう心配していないという。

 二人はこの数年間では世界で最も素晴らしい女子ダブルスペアの一つだと言ってよいだろう。
 2012、2014、2016、2017年の欧州選手権に優勝。2015年インドネシアで行われた世界選手権で準優勝(※なぜかリオ五輪銀メダルに触れていない)。現在世界ランクは4位である。

 この火曜日(※2017/10/10)に放映されたTV2の番組‘Go’ morgen Danmark’の中で彼女たちは2009年から同性愛の関係にあったことを明らかにした。

 彼女たちによれば、公表に踏み切ったのには2つの理由があるという。

カミラ・リタ・ユール
「1つ目の理由はクリスティナと私は、同性愛ではなく、このスポーツで成し遂げたことで注目されたいと思ってたということです。」

クリスティナ・ペダーセン
「私たちはバドミントンの実力で認知されたかったんです。そして今はもう十分に認知されていると思っています。だから同性愛の関係を公表するときが来たと思いました。」
 ↑2017年の世界選手権から(左ユール/右ペダーセン)

 2つ目の理由は身の安全の問題だという。
 彼女たちがプレーする国では同性愛の選手であることが潜在的な問題になる国は多い。

ユール
「私たちが準備ができるまで同性愛の関係を公表しなかったのは、スポーツという面で言えば身の安全の問題からです。特定の国ではプレーしないという選択ができるような立場になるまで待つ必要があったのです。」

 関係を公表することがスポーツという面でどのような結果を招くかは今のところ不明確ではあるが、今の自分たちには特定の国ではプレーしないという選択は可能だ、と彼女たちは語る。

ペダーセン
「実際のところ、私たちをどんなことが待ち受けているかは分かりません。でも私たちがこれまでもそうであったのと同じように、バドミントン選手としてみんなが見てくれると信じているし、そうあってほしいと思います。
 考えられる最悪な事態は生命に対する脅迫にさらされることで、もしそういうことが起こるなら、(そういうことが起きるような国の)トーナメントには出場しないことも考えなくてはならないでしょう。私たちは今はもう、いくつかのトーナメントを欠場しなくてはならないのならそうするということができる立場にいると思っています。」

 2人は1年のダブルスパートナーを経て2009年から同性カップルの関係にある。2人ともそれ以前は同性のパートナーはいなかった。

ペダーセン
「私たちが女子ダブルスで成功できている理由の一つはカップルであることだと思います。私たちはお互いとても愛し合っていますし、いっしょに女子ダブルスをプレーすることも愛しています。
 私たちがコート上でプレーしているのを楽しんでいるように見えているとしたら、それは実際まったく見せかけではありません。私たちは本当にバドミントンを一緒にプレーし経験できていることを心から素晴らしいと思っています。私たちは結局のところバドミントンをプレーすることは素晴らしいと思っている2人の女の子にすぎないんです。」

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