以下は2014年のインタビューです。
 翌年の2015年もSSを中心に大暴れし、それを振り返ったのがこちらのインタビューです。
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 イ・ヨンデ(27歳)/ユー・ヨンソン(29歳)は韓国の男子ダブルスペア。直近の世界ランキングは1位。
LeeYongDae-YooYeonSeong01
 近年の男子ダブルスは、このペアとアーサン/セティアワン(インドネシア)でほぼ2強状態です。
 イ・ヨンデはミックスダブルスで北京オリンピック金メダリスト。
 イケメンでもあり、韓国のみならずアジア各国で人気があります。

 Badminton Unlimited第46回所収(2014/11/27 に公開)。


要約

・韓国は強豪国の一つであり、特に男子ダブルスでそれは顕著だ。
・2014年の世界選手権では1位から3位を韓国ペアで独占したほどである。

イ・ヨンデ
「・ペアを組み初めたのは去年(2013年)の10月からでまだ日が浅い。
・しかも他の選手とは(練習などで)組んだことがあるが彼とペアを組むのは初めてことだ。
・組み替えにはあるていど慣れてはいるが、これは監督とコーチたちが決めたことで簡単ではなかった。
・コーチ陣は、様々な長所や短所を持った選手から一番良い組み合わせを作ろうと努力していた。
・ペアとして成功するためには彼らのマネージメントやプレーに対する指導は重要だ。
・そこで彼らのことを信頼することにした。」

・コーチ陣はすでに活躍している2ペアを組み替えることになった。
・ユー・ヨンソン/シン・ベクチョルのペアは当時世界ランク8位。
・一方イ・ヨンデ/コ・スンヒュンのペアは世界ランク1位。
・しかしこのペアは2013年は序盤の韓国オープンに優勝しただけでそれ以外の大きなタイトルを獲ることができなかった。
・新しく結成されたヨンデ/ヨンソンのペアは最初の大会、2013年デンマークオープンからいきなり成功を収めた。

ユー・ヨンソン
「・僕達の新しいペアは最初からファンに注目された。
・特にヨンデは実績があるし韓国での人気が高い選手なので。
・自分はこのペアで成功したかったし組み替えは正しい選択だと信じていた。
・なので最初から良いパフォーマンスができるようにベストを尽くした。
・コーチやヨンデをガッカリさせたくなかった。」

イ・ヨンデ
「・過去2年間で何度かパートナーが変わったがたぶんこれが最後のパートな―変更になると思う。
・これがベストのペアであることをファンに見せたかったのでベストを尽くした。
・そのおかげで最初のトーナメントから幸先の良い成績を収めることができた。」

・緒戦での勝利以降の活躍は目覚ましいものだった。
・ヨンデのネット際での本能的なプレーとヨンソンの力強いディフェンスと攻撃的なプレースタイルで、スーパーシリーズ5勝、それ以下の格の試合を含めると7勝、これらを2014年の1年で成し遂げた。
・特にジャパン・オープン、インドネシア・オープン、オーストラリア・オープンは3連勝であり、直後の世界ランキングで1位を獲得した。

ユー・ヨンソン
「・3つとも思い出深い試合だが、個人的には妻が日本人なので、ジャパン・オープンでの優勝の意味は大きいし、忘れがたい大会になった。
・インドネシア・オープンは華やかで雰囲気は素晴らしいし格が高い大会だからインドネシアでの勝利も格別だった。
・オーストラリア・オープンは3連勝を決めた大会なのでこれも特別で忘れがたいものだった。」

イ・ヨンデ
「・SS3連勝できて嬉しい。
・特にインドネシア・オープンは雰囲気が素晴らしかったし、1回戦から決勝までずっと厳しい相手が続いてとても難しい大会だった。
・オーストラリアオープンも同じような感じで、3大会を振り返ると全体としてとても良かった。」

・最高の男子ダブルスペアの誕生で韓国のファンが9月に同国で開催されるアジア大会での優勝を期待したのも当然だ。
・プレッシャーを感じながらも決勝までたどり着いたが、そこでライバルのアーサン/セティアワン(インドネシア)にファイナルゲームまでもつれ込むスリリングな戦いを見せたが、結果として勝つことができなかった。

ユー・ヨンソン
「・男子ダブルスのトップクラスでは、競争は激しく差もほとんどない。
・SS3連勝したことで優勝への期待が高まっていた。
・しかも韓国で開催される大会だったので、応援で大きなサポートをもらったのは確かだが、地元の大観衆の前でプレッシャーもまた大きかった。
・優勝はできなかったが決勝まで行けたのは良い成果だったし、ベストは尽くしたと思う。
・これからも将来を見据えて前向きにやっていくだけだ。」

・当面の目標はSSファイナルに勝つことだ。
・そしてその後も良い成績を残し世界ランキング1位を維持することだろう。

イ・ヨンデ
「・今のところランク1位を維持できているし、もちろんできるだけ長く維持したい。
・ランクを維持すること自体について今はプレッシャーは感じていないが、それより競争が厳しくなっていくことが大変だ。
・ベストを尽くし続けることだ。」

・ヨンデ/ヨンソンペアは大成功だった。
・そして彼らが活躍し続けることで強豪韓国の歴史が積み上がっていくのは確かだろう。

動画

・2013年 デンマーク・オープン(SSP)
決勝 vsアーサン/セティアワン(インドネシア)

結成して即活躍した大会。


2014年 世界選手権
決勝 イ・ヨンデ/ユー・ヨンソンvsコ・スンヒュン/シン・ベクチョル(韓国)

韓国対決となった世界選手権決勝。
当然格上のこのペアが勝つと思いきや…。
ハイライト 非BWF公式動画


・2014年 ジャパン・オープン(SS)
決勝 vsアーサン/セティアワン(インドネシア)

・2014年 インドネシア・オープン(SSP)
決勝 vsタン・ブンヒョン/タン・ウィーキョン(マレーシア) 

・2014年 オーストラリア・オープン(SS)
決勝 vsリー・シェンムー/ツァイ・チアシン(台湾) 
SS3連勝。


・2014年 アジア大会
決勝 vsアーサン/セティアワン(インドネシア) 非BWF公式動画

ハイライト 非BWF公式動画