以下は細かい話も多いですので、要点についてはこちらをご覧ください。
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 律儀にぜんぶ訳そうとしたら面倒だったので適当に略します。 
 略したところも気が向いたら訳すかもしれません。
 逐語訳ではなく、補足、要約、言い換えしてますので、注意して下さい。

 その2はこちら。

用語について


ルールの種類

・バドミントン競技規則(Law of Badminton) → 用具やプレーについてのルール。
・GCR(General Competition Regulation) → ジェネラル・コンペティション・レギュレーション。ト杯・ユ杯以外にもスーパーシリーズなどの大会を運営する上での一般的なルール。

団体戦の試合の形式

 小さいものから順に以下の通り。
・game → ゲーム。
・match → マッチ、試合
・tie → 「タイ」
 シングルス×3、ダブルス×2の5試合セットのことです。ふだんは例えば「日本vs中国戦」のように言っていれば足りるので、あまり使う機会がない単語です。
・group play → 「グループプレー」
 グループリーグと言うことが多いでしょうか。
・knock out stage → 「ノックアウトステージ」
 決勝トーナメントのことです。
・competition → コンペティション
 トマス杯の競技、ユーバー杯の競技、それぞれを指します。


トマス杯・ユーバー杯の規則


1 定義
 トマス杯とは男子団体の世界選手権であり、ユーバー杯とは女子団体の世界選手権である。(以下略)

2 全般的な組織
 2.1 トマス杯・ユーバー杯はバドミントン競技規則に従って行われる。本規則に定めのない条項についてはGCRが適用される。規定間に食い違いがある場合は本規定が優先される。
 2.2 運営委員会(Comittee of Management)について(略)

3 競技の方法
 3.1 (トマス杯・ユーバー杯の)両競技はBWFの決定に従って2年毎の決まった日程で同時に開催される。
 3.2 競技は大陸連盟ステージと決勝ステージの2段階で開催される。後者は「トマス杯&ユーバー杯決勝」と呼称する。
 3.3-6 (略)
 3.6 両大会において決勝ステージに予選通過国を追加する場合は[※]世界ランキングによる。

 [※]国の世界ランキング(World Team Ranking)のこと。以下でも断らない限り同様。

4 フォーマット
 4.1 トマス杯とユーバー杯はそれぞれ以下の16チームで争われる
チーム数内容/大陸
1前回優勝国
1開催国
14 ・アジア団体選手権の準決勝進出国(4)
・欧州団体選手権の準決勝進出国(4)
・アフリカ団体選手権の優勝国(1)
・オセアニア団体選手権の優勝国)(1)
・パンアメリカ団体選手権の優勝国(1)
・上記に当てはまる国を除いて世界ランキングが高い国の上から3ヶ国(3)

*前回優勝国と開催国が、大陸連盟ステージの予選からの決勝進出国にも含まれている場合は、上記を除き世界ランキングが次に高い1または2ヶ国が決勝進出とする。

  4.1.1 決勝ステージはまずグループで戦われ、つぎにノックアウトドロー(Knok-out Draw)を行う。
  4.1.2 まず16チームは4チームずつ4つのグループに分けられ、総当り戦を行う。最終的な全般のランキングで以下のように分ける。

A組B組C組D組
11位が入る3位or4位が入る3位or4位が入る2位が入る←シード1位~4位が入る
2



←シード5/8位が入る
3



←シード9/16位が入る
4



←シード9/16位が入る

 4.2 予選とシード
   4.2.1 前回優勝国、開催国、大陸連盟の予選を突破した国に加え、国の全般的な強さ(overall strength of the team)に応じて3カ国が、決勝ステージに参加する。参加国は全般的な強さに応じてシードを与えられる。
   4.2.2 国の全般的な強さは附則Ⅰのタイムラインに指定された世界ランキングによって定める。
   4.2.3 国の全般的な強さは、各国の(個人の)世界ランキングのシングルス上位3名とダブルス上位2ペアのランキングポイントを合計したものを比較して決める。世界ランキングが得られない場合はポイントはゼロとする。
   4.2.4 これによって参加国すべてを各国の強さに従って順序付ける。

5 ドロー
 5.1 参加する各国協会が代表するドローは附則Ⅰのタイムラインに定められた通りに行う。
 5.2 ドローの詳細は参加する各国協会に通知される。
 5.3 ドロー後に棄権もしくは欠場したチームは
  5.3.1 ただちに文書をもってBWFに説明し、
  5.3.2 そのような行為に対しBWFが定めるような形で責任があることを明らかにする必要がある。
 5.4 ランク上位2チームは次のように扱われる。
  5.4.1 ランク1位のチームはグループAの1番目に入る。
  5.4.2 ランク2位のチームはグループDの1番目に入る。
 5.5 その他のチームは以下のように扱われる。
  5.5.1 ランク3位と4位のチームはくじ引きによりグループBとグループCの1番目に入る。
  5.5.2 ランク5位から8位のチームはくじ引きにより各グループの2番目に入る。
  5.5.3 ランク9位から16位の国はくじ引きにより各グループの3番目と4番目に入る。
 5.6 チームを各グループに割り当てる方法についてはBWFの定めるところによる。
 5.7 すべてのグループプレーではGCR16条(※団体戦やSSファイナルズでリーグ戦をやるときのルール)に従ってチームのランキング順を定める。
 5.8 ノックアウトステージのためのドロー
  5.8.1 ノックアウトステージのためのドローはグループプレーの最後の試合の終了後、直ちに行われる。
  5.8.2 各グループの上位2チームがノックアウトステージに進出する。
  5.8.3 各グループの1位のチームは、ドローが行われる日から直近の世界ランキングに基いて4.2.3の方法で、強さの順にランク付けされる。これらのチームがシード1位から4位とされる。
  5.8.4 シードされた4チームはGCR12条の定めるところによりドローに配置される(※1位と2位をトーナメントの両端にするなど)。残りのチームはくじ引きにより配置される。

6 エントリー(略)

7 チーム責任者(略)

その2へ続く。