注:以下の2.2~2.4の内容は2017年までのものです。
2018年からは大きな変更があります。
2.5以下の内容には大きな変更は無いものと思われます。

2018年のカレンダーこちらを参照。

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 試合の種類について大雑把にはこちらに書きましたが、ここではBWFの正式な規定についてです。
 話が長くてしかも細かいんですが、これを見るとある程度スッキリすると思います。

 ただ建前的な部分もあるので、試合の格については「SSファイナルズは全英より上?」とか「バド強豪国だらけのアジアで4年に1回のアジア大会と毎年の世界選手権ならどっちが上?」など、なんか微妙な部分は残ります。
 テニスでは毎年のウィンブルドンが五輪より上のようですが、将来的にはバドも同じように変わって行く可能性もあります。

 それには賞金も関係してくるでしょう。
 BWFトーナメント(レベル1)や五輪には賞金がありません。
 SSなどレベル2以下については以下のように賞金総額の最低限度額があり、その額は毎年少しずつ上げていくように設定されています。
 賞金等についてのまとめはこちら

"GENERAL COMPETITION REGULATIONS第2条 定義"から


2.2 BWFトーナメント(レベル1)
2.2.1トマス杯男子団体の世界選手権
2.2.2ユーバー杯女子団体の世界選手権
2.2.3スディルマン杯男女混合団体の世界選手権
2.2.4スハンディナタ(Suhandinata)杯男女混合団体の世界ジュニア選手権
2.2.5世界選手権個人の世界選手権
2.2.6アイ・レベル(Eye Level)杯個人の世界ジュニア選手権
2.2.7世界シニア選手権シニアの世界選手権
2.3 スーパーシリーズ(レベル2)
2.3.1スーパーシリーズファイナルズ
(Super Series Finals:SSF)
スーパーシリーズの最後に行われる賞金総額500,000USドル以上のトーナメント
2.3.2スーパーシリーズプレミア
(Super Series Premier:SSP)
スーパーシリーズのうち賞金総額が
2015年は500,000USドル以上
2016年は550,000USドル以上
2017年は600,000USドル以上のトーナメント
2.3.3スーパーシリーズ
(Super Series:SS)
スーパーシリーズのうち賞金総額が
2015年は275,000USドル以上
2016年は300,000USドル以上
2017年は325,000USドル以上のトーナメント
2.4 グランプリ(レベル3)
2.4.1グランプリゴールド
(Grand Prix Gold:GPG)
グランプリのうち賞金総額が120,000USドル以上のトーナメント
2.4.2グランプリ
(Grand Prix:GP)
グランプリのうち賞金総額が
2015年は50,000USドル以上
2016年は55,000USドル以上
2017年は65,000USドル以上
2018年は75,000USドル以上のトーナメント
2.5 コンチネンタル(Continental、大陸連盟の)トーナメント(レベル4)
・・・開催国が属する大陸連盟の運営・統括下にあるトーナメント
2.5.1インターナショナル・チャレンジ
(International Challange:IC)
コンチネンタルシリーズのうち、賞金総額が
2015年は15,000USドル以上
2016年は17,500USドル以上
2017年は20,000USドル以上
2018年は25,000USドル以上のトーナメント
2.5.2インターナショナル・シリーズ
(International Series:IS)
コンチネンタルシリーズのうち、賞金総額が
2015年は5,000USドル以上
2016年は6,000USドル以上
2017年は8,000USドル以上
2018年は10,000USドル以上のトーナメント
2.5.2フューチャー・シリーズ
(Future Series:FS)
コンチネンタルシリーズのうち、賞金総額が
2015年は5,000USドル以下
2016年は6,000USドル以下
2017年は8,000USドル以下
2018年は10,000USドル以下のトーナメント

2.6 ジュニア・トーナメント

 開催国が属する大陸連盟の運営・統括下にあるトーナメント。

 2.6 ジュニア・インターナショナル・グランプリ
 2.6 ジュニア・インターナショナル・チャレンジ
 2.6 ジュニア・インターナショナル・シリーズ
 2.6 ジュニア・フューチャー・シリーズ

2.7 その他の国際的な性質を持つ大会

 1国を超える範囲のタイトルを冠したすべてのトーナメント、例えば

 ・アジア選手権
 ・欧州選手権
 ・世界大学大会(World University Games)

2.8 マルチスポーツ大会(Multi-Sport Games)

 バドミントンを含む複数の異なるスポーツが行われる公的な国際大会、例えば

 ・オリンピック
 ・アジア競技大会(※4年に1回のアジア版のオリンピック)
 ・コモンウェルス・ゲームズ(※4年に1回のイギリス連邦諸国の大会)
 ・パン・アメリカ大会

 ※他に東南アジア競技大会(SEA Games、2年に1回東南アジア10ヶ国による大会)

2.9 メジャー・トーナメント(Major Tournament)

 あるメンバー協会(Member Associacion)が他のメンバー協会のトップランクの選手計3名以上のエントリーを受け付ける場合、そのメンバー協会の管轄下にあるすべての大会。

 2.9.1 「トップランク(Top-ranked)」とは「トーナメントが行われる前3ヶ月以内のすべての有効なBWFランキングリストの上位25位まで」と定義される。

2.10 招待試合

 賞金の有無に関わらず、ある大会またはその他の試合で、第10条(※招待の規定)により、他のメンバー協会から招待したトップランクの選手3名以上を含むものすべて。
 (※コペンハーゲン・マスターズなど)

2.11 国際シニアトーナメント

 2.7に定義されたもの以外で、冠するタイトルやプロモーション活動がある年齢制限以上の選手の国際的なエントリーを意図したもの。

2.12 エキシビションマッチ(Exhibition Matches)

 タイトルや賞金を争うか否かを問わず、エキシビションやデモンストレーションの試合を含むプログラムのうち、他のメンバー協会から3名以上のトップランクの選手を招待するか1,000USドル以上の謝礼を受け取る選手を含む試合。BWFの許可のもとで特別な分配を行ってもよい。

2.13 国際試合(International Matches)

 メンバー協会間におけるすべての試合。
 (※交流戦など)

2.14 国内選手権(National Championships)

 賞金が出るか否かを問わず、どのような性質のものであれ、エントリーがその国の市民や居住者に制限され、当該メンバー協会が採用する規則の下に行われるすべての大会。
 (※例として全日本総合)

2.15 その他のトーナメント

 2.2~2.15に定義された分類に当てはまらない試合のすべて。メンバー協会による国内リーグはBWFの認可を必要としない。
 (※例として日本リーグほか各国リーグ)

ソース

Regulations
http://bwfcorporate.com/regulations/

(.pdf)General Competition Regulations (GCR)