先に結論だけ言いますと
 ・このランキングの一番左のQUALというのが五輪出場の順位で、シングルスは上から基本は32人(+その他の枠6人)、ダブルスは16組まで出られます。
 ・順位がついていない人は出られません。
 ・通常のランキングとポイントが違っているのは五輪レース期間(2015年5月4日~2016年5月1日)のものだけを集計しているからです。

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 今年8月のリオ五輪に出られるかどうかは5月5日の世界ランキングで決めます。世界ランキングは過去1年に獲得したポイントで決まるため、2015年5月4日~2016年5月1日の期間が関係してきます(世界ランキングをどう決めているかについてはこちらを参照)。


●五輪出場のルール

 ルールの概要ですが、日本バドミントン協会 - リオ五輪情報に(.pdf)リオ五輪規定というものがあり、いろいろ書いてありますが基本的なことは、

 ・出場できるのは世界ランキングの上から順にシングルスは基本は32名※、ダブルスは16組
 ・しかし各国が何人も送り込めるわけではなく、各国のトップ1名/1組まで、ただし
 ・シングルスは1~16位に2名以上がランクインしている場合2名まで送れる。
 ・ダブルスは1~8位に2組以上がランクインしている場合2組まで送れる。
 ※シングルスにはその他の枠が6名あります、このページ最後の[注]参照。

 つまり中国のMSなら、現時点ではチェン・ロン(1位)だけではなくリン・ダン(3位)も出られるが、8位で3番手のティアン・ホウウェイはダメ、ということになります。
 日本からは現時点は桃田(4位)だけで、次点の佐々木(24位)が16位に滑り込めるかどうかです(後述のランク3/17版参照)。
 世界ランク上位の選手についてはこの基準でほとんど決まります。

●五輪レースのランキング

 上に書いた条件を考慮した五輪レース用のランキングというものがあります。

五輪レース(Race to Rio - BWF Olympic Qualification)

 これは五輪レース期間のポイントのみ使ったランクです。
 このランキング左から2番めがポイント順の世界ランク、一番左のQUALというのが五輪出場の順位で、これに注目すればよいわけです。

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[注]
 シングルスには基本の32人のほかに広くいろんな国から出られるようにしようという趣旨で6つの枠があります。

 まず各大陸連盟(Confederation)からの3枠もありますが、これはランクに反映されてるようで、その基準で出られる選手にはCR*という表示があります。
 ダブルスにもこの枠はあるのですが、シングルスは基本の32人以外とは別に3名の枠を取ってあるのに対し、ダブルスは16組の中に3組含まれることになります。

 それから開催国枠が1枠(ブラジル選手が漏れた場合)と第三者委員会招待枠というものが3枠ありますが上のランクでは考慮されていません。