バドミントン観戦Tips

バドミントンの主に国際試合の情報、観戦に役立ちそうな知識など。リンクはご自由にどうぞ。

2017年12月

 [追記 2017/12/13]
 重要:2018年からSSは「レベル2」(全英など)や「レベル3」などに改組されるが、
Badpalによればこれらの大会では予選が廃止されるとのこと。よって桃田が2018年の全英に出場するには32位ていどのランクが必要ということになる。
 一方で、日本代表以外の選手にとっては、これまで以上に代表とのポイント差を縮めるのが難しくなる。日本バドミントン協会が、国際大会に優先的にエントリーされる代表選手の人数枠を拡大したのに加え、今シーズンまでは「門戸が開かれていた」唯一のSS、自国開催のジャパンオープンも、レベル3(SSプレミア相当)に格上げ(=賞金総額倍増)されたことで予選もなくなり(※)、出場は実質的に不可能となった(※レベル2とレベル3は予選廃止。レベル4の予選枠は男子シングルスで16、その他種目で8まで)

Top shuttlers to face tough 2018 under obligation to participate 12 - Badpal 2017/12/11
 ↑ 赤字は引用者。
 レベル2や3などがどの大会かということについてはカレンダーを参照。

 私は予選が廃止されることを知らないで以下の記事を書きましたので、その内容は2017年以前の仕組みに拠っており、2018年以降の予測には直接には使えません。
 
ただレベル4(インドオープンなど)のMSについてはこれまで通りなので、多少は似た感じなるかもしれません。

----
 MS(男子シングルス)でSS(スーパーシリーズ※)に出場できるのは世界ランキング何位くらいからだろうか?もちろん桃田が出られるかどうかという関心から調べたわけである。

 結論から言うと、大会にもよるが、本選から出るには28~35位以上予選から出るには44~55位以上は欲しいところである。詳細は下記。

(※2018年からSSはレベル2~4などに改組され呼称も変更される)

基本的な仕組み

↓2017全英オープンMS本戦トーナメント
tournament32MS

↓2017全英オープンMS予選トーナメント
tournamentQ16MS
 通常SSの本戦は32人(または32ペア。以下MSの話なので人で統一する)のトーナメントだが、本戦から出られるのは28人で、残り4枠は予選を勝ち上がった者に残されている。
 予選は16人で争われるので、2試合して勝ち残った4人が本戦に出られるわけである。
 たとえば2017年全英オープンの本戦予選のトーナメントは上図のようになっている。

要するに…
・エントリーした者のうちランク上位28人は本戦(Main)から出られる。
 →世界ランク28位以上なら確実に本戦から出場できる。
・エントリーした者のうちランク上位29~44人は予選(Qualifying)から出られる。
 →世界ランク44位以上は確実に予選以上で出場できる。

・エントリーは6週間前に締め切られるのでその直前のランクによる(日程表はこちら)。
・さらにメインのうち上位8人はシードされる。
・ちなみにSSプレミアについては世界ランク上位10人は出場義務がある。

2017年の全英オープンのエントリー状況


 さて実際はランキング上位の全員がエントリーするわけではない。
 2017年の全英オープンのエントリー状況は下のとおりであった。

↓ M&Qレポートver4、最終版
 開幕は3月7日、基準となる世界ランキングは1月26日
2016AllEnglandMS-MQ
 さすが全英オープン、Mの28人目は世界ランキング30位である(表の右から3列目がエントリー時の世界ランク)。つまり2人を除いて上位30人のすべてがエントリーしたわけである。単純に2人ケガだったのかもしれない。

 しかし予選(Q)になると途端に抜けが多くなり、44人目は世界ランク60位の西本拳太であった。
 2017年だけを見て判断するのは危ないが、昨年どおりなら60位以内であれば2018年3月の全英オープンには予選から出られるということになる。

 さらに実際には直前の棄権などが出るため、さらに若干名がリザーブ(R)から持ち上がることになる。このときの全英オープンでは本選で1人、予選で3人が直前で棄権したため、4人がリザーブから持ち上がった。

[追記]
全英のQ16人目は世界ランキング何位だったか調べてみると
・2016年 → 61位(ちなみに田児)。[.xlsx]2016年全英M&Qレポートver4
・2015年 → 57位
・2014年 → 64位
やっぱり60位くらいあれば(予選からだが)出場できるのではないだろうか。

2017年のSSすべてを見てみると


 …という感じで2017年のすべてのSSについて最終版M&Qレポートをまとめると下記の通り。
MQ-MS-004
 大会名が赤字になっているのはSSプレミアで、他はSS。

 メインから出られるのは世界ランクが平均33.17位以上。
 インドネシアオープンは唯一上位28人全員がエントリー。

 予選から出られるのは世界ランクが平均107.17位以上。
 この中で中国オープンの358位を除外した平均は84.36位、さらに韓国オープンの157位も除いた平均は77.1位であった。

 大会によって結構違うので、予選の平均はあまり役に立たず、各大会ごとに通年の平均を取るほうが役に立つだろう。誰かやってください。

 終わり。

2017年第50週(12/13-12/17) スーパーシリーズファイナルズ[SSF]

@UAE、ドバイ
badminton superseries finals 2017 dubai

ドロー / 試合一覧

日バ > レポート
バドスピ
BWF動画公式 > 動画リスト

・時差:日本が5時間進んでいる(現地で12時開始→日本で17時開始)

デスティネーション・ドバイ・ランキング
 →このランクの上位8人/8組が出場(ただし1国から上位2人/2ペアまで)

・日本人出場選手 [.pdf]リスト
MS なし
WS 山口茜 佐藤冴香 
MD 嘉村健士/園田啓悟 保木卓朗/小林優吾
WD 田中志穂/米元小春 福島由紀/廣田彩花
XD 数野健太/栗原文音

2018年第2週(1/9-1/14) タイマスターズ[Lv5]

@badminton thailand masters 2018
ドロー


過去のスーパーシリーズファイナルズ[SSF]

2016年

ドロー試合結果一覧
BWF公式動画リスト

2015年

ドロー / 試合結果一覧
BWF公式動画リスト

2014年

ドロー / 試合結果一覧
BWF公式動画リスト 

2013年

ドロー / 試合結果一覧
BWF公式動画リスト 

2012年

ドロー / 試合結果一覧
BWF公式動画リスト 

2011年

ドロー / 試合結果一覧
BWF公式動画リスト 


----
・世界ランキング(トーナメントソフトウェア / BWFファンサイト)
・2017年国際大会カレンダー(BWF公式 / BWFファンサイト / 要約)
・tournamentsoftware(トーナメントソフトウェア)の見方についてはこちら
・トーナメントソフトウェアにドローがなかなか載らない場合はこちらを参照。 

各年のカレンダー:2016年 / 2017年 / 2018年

このページの内容

2018年からの変更点について
2018年からの大会の序列
2018年国際大会カレンダー要約
ワールドツアー(Lv1~Lv5)の賞金一覧

2018年からの変更点について


2018年から国際大会のクラス分けに大きな変更がありました。
2018年から2017年まで
五輪 / 世界選手権五輪 / 世界選手権
レベル1SSF:スーパーシリーズファイナルズ
レベル2(新設) → 3大会
レベル3SSP:スーパーシリーズプレミア
レベル4SS:スーパーシリーズ
レベル5GPG:グランプリゴールド
レベル6GP:グランプリ

・まずSSFとSSPの間に「SSPの上」みたいな新しいクラスができました。
・これが3大会なので、Lv3以下のクラスでは3大会ずつ上のクラスへの移動がありました。
・またこれに従って大会のランキングポイントも変更されています。
・HSBCが冠スポンサーにつき、レベル1~5が「ワールドツアー」とされ、大会の呼び方も「HSBC BWF ワールドツアー・スーパー○○」などと変更されました。テニスっぽい感じです。詳細は下記のカレンダーを参照。
・賞金は大きく上昇しました。2014年~2018年の賞金一覧はこちら


2018年からの大会の序列


Gr:Grade グレード Lv:Level レベル
レベル等 大会数 大会名 2017年まで
Gr1 1 五輪 / 世界選手権 五輪/世界選手権
Gr2Lv1 : HSBC BWF World Tour - Finals 1 ワールド・ツアー・ファイナルズ SSF
Lv2 : HSBC BWF World Tour - Super 1000 3 全英 インドネシアOp 中国Op 新設
Lv3 : HSBC BWF World Tour - Super 750 5 マレーシアOp ジャパンOp デンマーク フランス 中国M SSP
Lv4 : HSBC BWF World Tour - Super 500 7 マレーシアM インドネシアM インドOp タイOp シンガポール 韓国Op 香港 (アジア選手権) SS
Lv5 : HSBC BWF World Tour - Super 300 11 タイM スイス スペインOp ドイツ ニュージーランド オーストラリア US 台湾 マカオ シド・モディ 韓国M (ヨーロッパ選手権) GPG
Lv6 : BWF Tour - Super 100 11 オルレアン 中国陵水 カナダ ジャパンM ロシア ベトナム ハイデラバード インドネシアLv6 オランダ ビットブルガー スコットランド GP
IC 17 インターナショナルチャレンジ 大阪ICほか IC
IS 22 インターナショナルシリーズ IS
FS 15 フューチャーシリーズ FS
シニア団体戦 トマス杯・ユーバー杯[Gr1] アジア団体選手権 ほか
ジュニア ユース五輪 世界ジュニア[Gr1] アジアジュニア 他

※そのほか、BWFの開催ではないので上の表には入っていませんが、4年に1回のアジア大会(8月)も重要な大会なので下記のカレンダーでは世界選手権と同じ色を付けました。

※ちなみに全英オープンは100年を超す歴史があり、世界選手権ができるまでは事実上の世界選手権だったので、単にレベル2というクラス分けに収まり切らない重みがあります。渡辺/東野、2018全英XD優勝おめでとう。


2018年国際大会カレンダー要約


BWFのサイトのカレンダー(英語)の要約です。
・2018年1月時点の情報です。これから追加、変更、キャンセル等がありえます。
・Lv6以上の試合のみ載せました。ただし第14週の大阪国際[IC]は入れました。

・2018年は五輪ではなく世界選手権の年です。
・4年に1回のアジア大会があります。

・団体戦は2018年は偶数年なのでトマス杯(男子団体世界選手権)・ユーバー杯(女子団体世界選手権)の年です。ちなみに奇数年には男女混合団体戦のスディルマン杯が開催されます。

・ジュニアはユース五輪世界ジュニアアジアジュニアだけ入れました。

日程大会名大会の格開催地
1月
209-14タイマスターズLv5タイ、バンコク
316-21マレーシアマスターズLv4マレーシア、クアラルンプール
423-28インドネシアマスターズLv4インドネシア、ジャカルタ
530-04インドオープンLv4インド、ニューデリー
2月
606-11アジア団体選手権大陸連盟マレーシア、アロースター
713-18ヨーロッパ団体選手権大陸連盟ロシア、カザン
820-25スイスオープンLv5スイス、バーゼル
927-04スペインオープン  8月に変更Lv5スペイン、ビルバオ
3月
1006-11ドイツオープンLv5ドイツ、ミュールハイム・アン・デア・ルール
1114-18全英オープンLv2イングランド、バーミンガム
1327-01オルレアンマスターズLv6フランス、オルレアン
4月
1404-08大阪インターナショナルチャレンジIC日本、大阪府守口
1405-15コモンウェルスゲームスOtherオーストラリア、ゴールドコースト
1510-15陵水中国マスターズLv6中国、海南省陵水
1724-29アジア選手権大陸連盟(Lv4)中国、湖北省武漢
1724-29ヨーロッパ選手権大陸連盟(Lv5)スペイン、ウエルバ
5月
1801-06ニュージーランドオープンLv5ニュージーランド、オークランド
1908-13オーストラリアオープンLv5オーストラリア、シドニー
2020-27トマス杯・ユーバー杯決勝Gr1 Teamタイ、バンコク
6月
2412-17USオープンLv5アメリカ、カリフォルニア州アナハイム
2519-24カナダオープンLv6カナダ、カルガリー
2626-01マレーシアオープンLv3マレーシア、クアラルンプール
7月
2703-08インドネシアオープンLv2インドネシア、ジャカルタ
2810-15タイオープンLv4タイ、バンコク
2814-18アジアジュニア団体戦大陸連盟インドネシア、TBC
2919-22アジアジュニア個人戦大陸連盟インドネシア、TBC
2917-22シンガポールオープンLv4シンガポール
3024-29秋田マスターズLv6日本、秋田県秋田市
3024-29ロシアオープンLv6ロシア、ウラジオストク
3130-05世界選手権Gr1中国、江蘇省南京
8月
3207-12ベトナムオープンLv6ベトナム、ホーチミン
3318-29アジア大会(団体戦・個人戦)Otherインドネシア、ジャカルタ
3528-02スペインオープンLv5スペイン、グラナダ
9月
3604-09ハイデラバードオープンLv6インド、ハイデラバード
3711-16ジャパンオープンLv3日本、東京
3818-23中国オープンLv2中国、江蘇省常州
3818-23インドネシアLv6Lv6インドネシア、TBC
3925-30韓国オープンLv4韓国、ソウル
10月
4002-07台北オープンLv5台湾、台北
4007-12ユース五輪Otherアルゼンチン、ブエノスアイレス
4109-14ダッチオープンLv6オランダ、アルメレ
4216-21デンマークオープンLv3デンマーク、オーデンセ
4323-28フレンチオープンLv3フランス、パリ
4430-04マカオオープンLv5マカオ
4430-04ザール・ロー・ルクスオープンLv6ドイツ、ザールブリュッケン
11月
4506-11中国マスターズLv3中国、福建省福州
4505-10世界ジュニア団体戦Gr1 Teamカナダ、TBC
4612-18世界ジュニア個人戦Gr1カナダ、TBC
4613-18香港オープンLv4香港
4720-25スコットランドオープンLv6スコットランド、グラスゴー
4720-25シド・モディ国際Lv5インド、ラクナウ
4827-02韓国マスターズLv5韓国、ソウル
12月
5012-16ワールド・ツアー・ファイナルズLv1中国、広東省広州


ワールドツアー(Lv1~Lv5)の賞金一覧


金額が高い順に並べるとこちらになります。
開催順に並べれば下記の通りです。

円表示:1USドル=110円で換算

PrizeMoney2018v006JPY_cal

USドル表示

PrizeMoney2018v006USD_cal_rev

[追記]
 2018年5月19日、理事会はやる気だったものの、BWF年次総会で否決されました(><)
 → 11点5ゲーム制、BWF年次総会で否決 


-----
 過去の当ブログの記事→11点5ゲーム案、再び

 ところで、そのほかにもニュースが盛りだくさんで、
 ・「サーブを固定した高さで打つというルールの仮採用
  →このページでも扱います。
 ・「チェン・ロン、ワン・シーシャン結婚へ
  →みんな知ってたけど。
 ・「桃田A代表復帰へ
  →まあ、そうなるでしょう。
 ・「全日本総合でチャレンジ採用
  →今年から国内の一部の試合で見られましたが全日本総合にも採用。ホークアイではなくスロー映像によるもの。
 ・「ジャパンオープン、大阪国際に加え、秋田で7月にジャパンマスターズ開催へ
  →これは2018年のカレンダー(日本語で要約したものはこちら)を見て最近気づきましたが、9月には決まっていたらしい…。私にとってはニュースでした。

 それに訳したいインタビュー(アクセルセン、シンドゥ、奥原とか)もいっぱいあるのに忙しくて…(>_<)

BWF、より"魅力的"な新しいスコアシステムを検討

BWF mull ‘attractive’ new scoring system - The Star(マレーシア) 2017/11/30

[要約]
 先ごろジャマイカのモンテゴ・ベイで行われたBWF理事会でスコアシステムを現在の21点3ゲーム制から11点5ゲーム制へ変更することで大筋合意したことが明らかになった。

 BWFは5月のトマス杯・ユーバー杯決勝と同時期にバンコクで開催される年次総会で正式決定される模様。また理事たちももこの変更には前向きであると見られている。新しい11点5ゲーム制案は10-10に達した場合、最大15点までで争われるというもの。

 現在の21点3ゲーム制は10年前に採用された。
 情報筋によれば「今回の変更ではゲームのルールを改正することも予定しており、この改正も年次総会で採用されるだろう。理事会はおおむね合意に達しており新スコアシステム採用を勧告した」という。

 2017年の初頭、幾つかのレベル3とレベル4の大会で11点5ゲーム制がテストされてきた。

 BWF会長のポール・エリク・ホイヤーは10月のデンマークオープン開催中、新システムは試合をよりダイナミックに、面白いものに変えるだろうと述べている。

「試合終盤までエキサイティングになるだろう。それはファンにとっても望ましいことだ。1試合中にそのゲームをギリギリの終盤まで争うことが5回あったらと想像してみてほしい。
 スポーツ産業はとどまる所を知らない進歩を続けているが、その中にあって我々はバドミントンをよりエキサイティングで面白いものに変えることを目指している。この変更によってその目指ざすところへ近づくことができるだろう。
 この変更はよりテンポが早くダイナミックなスポーツを好む若者たちにとっても魅力的に映ると思う。」

 会長はまた固定された高さでの新しいサーブのルールが3月14日から18日の日程でバーミンガムで行われる全英オープンで試験されることも発表した(※1)。

 新しいサービスのルール案は、サーバーがラケットでシャトルを打つ瞬間にシャトル全体が床から1.15メートル以下になくてはならない、というもの(※2)。

 会長は「サーブはバドミントンに不可欠の部分だ。我々は何年ものあいだ、サーブのルールをどのように適用すべきかを研究してきた。」とプレスリリースの中で述べている。

----
当ブログ管理人による注

※1 BWF公式によれば2018年3月以降の世界選手権、トマス杯・ユーバー杯を含め、ほかグレード2以下(2017年までの言い方ではSSプレミア以下)の試合で広範に実験的に採用される模様。

※2 現在のルールは「サーバーはラケットでシャトルを打つ瞬間、シャトル全体がサーバーのウエストより下でなければならない。ウエストの高さとは肋骨の一番下の部位の高さで、胴周りの仮想の線。」というもの。つまり身長の高い方がはっきり有利である。1.15メートルと固定するのはその有利不利を減らすことを意図したものと見られる。

↑このページのトップヘ