バドミントン観戦Tips

バドミントンの主に国際試合の情報、観戦に役立ちそうな知識など。リンクはご自由にどうぞ。

2016年07月

[追記]
他のトップ選手との直接対決の成績に気を取られて大事なことを忘れていました(-_-)
チョンウェイは3月の全英は1回戦負けしています。
しかし直近は20連勝で、マレーシア、アジア選手権、インドネシアを勝っています。
五輪も会場に慣れて調子が上がるまでのやらかしは心配ですが、まあたぶん大丈夫でしょう(^_^;)

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 ↑ マレーシア首相の激励を受けるリー・チョンウェイほか代表選手たち。

[1]Chong Wei, Lin Dan could face off in the semis in Rio - 2016-07-27 The Star(マレーシア)
[2]Hendrawan hopes Lee gets it right in third Olympics attempt - 2016-07-28 The Star(マレーシア)
[3]Chong Wei will deal with Lin Dan if and when they meet - 2016-07-27 The Star(マレーシア)

 リオ五輪のドローが発表され、リー・チョンウェイとリン・ダンはトーナメントの上下2つの山のうち、ともに上の方に入りました。北京五輪、ロンドン五輪と直近2回の五輪決勝はいずれもこの2人の対決で、リン・ダンが勝利しています。今回リオ五輪では2人が当たるとすれば準決勝ということになります。
 チェン・ロンは逆山なので当たるとすれば決勝ということになります。

 五輪のシングルスのトーナメントはちょっと分かりにくいのですが、A組にチョンウェイ、E組にリン・ダン、P組にチェン・ロンが入りました。
 チョンウェイが途中で当たる厳しい相手は台湾のチョウ・ティエンチェンです。

 ↑ 4人の組(E組・P組)は3人の組に比べてグループリーグで1試合多くなります。そこで決勝トーナメントの1回戦を免除するためF組・O組を空きの組にしてあります。

 チョンウェイはリン・ダンとの直接対決は直近の中国オープン(SSP)アジア選手権で連勝中。チェン・ロンとの直接対決でも直近は4連勝中。
 しかもどちらの大会も準決勝でリン・ダンに勝ち、決勝でチェン・ロンに勝ち優勝しています。2016年4月のアジア選手権は、中国勢の過密日程や本気度でなんとも言えなかったところがありますが好材料には違いありません。
 
 これら再現で悲願の金メダル獲得なるでしょうか?
 それでも「やっぱり五輪は別物だったね…」となってしまうのか?

チョンウェイのコーチのヘンドラワンは
「・ロンドン五輪ではチョンウェイは1、2ヶ月前に足首をひねり、調子を戻すために相当時間を取られてしまった。今回はケガもなく体調は良い。
・準備の面でケガがないというのは大きい。今回は彼が優勝する番であってほしい。
・4年前、彼はまだ若かった…今はより成熟している。
・リン・ダンが同じ山にいるかどうかは重要ではない。チョンウェイは優勝するためには誰が来ても勝てる準備をしておく必要がある。」[2]

チョンウェイ本人は
「・ドローについてはこれでも構わない。
・誰もが勝つためにベストを尽くすのがオリンピックなので、一試合一試合をきっちり勝ちたい。
・リン・ダンと同じ山なのは知っているが、準決勝で当たる時までそのことは考えないことにしたい。
・4回目の、そして最後になる五輪で結果を残したい。プレッシャーに対処する術は何年も学んできた。
・一つ一つの試合でベストを尽くし、それでも負けるとしたら、それはもう運命だ。」[3]

動画

2015年11月 中国オープン(SSP)
準決勝 vsリン・ダン ハイライト


決勝 vsチェン・ロン ハイライト


 作成中。
 シングルスはこちら

 画が欲しいのでサムネを張っていますが、直接youtubeに行かないと見られません。
 ハイライトはインタビューがあるのは良いとして、それ以外はごく簡単なもので、なんかイマイチです。

動画リスト
ドロー

男子ダブルス


決勝トーナメント


決勝
カイ・ユン/フー・ハイファン(中国)vsマティアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク) ハイライト

…中国はこれまで男子ダブルスだけは金メダルを獲っておらず、弱点と言われていましたが…。

3位決定戦
クー・ケンキット/タン・ブンヒョン(マレーシア)vsジュン・ジェサン/イ・ヨンデ(韓国) ハイライト
…ジュン・ジェサンはこの試合を最後に引退しました。


準決勝
ジュン・ジェサン/イ・ヨンデ(韓国)vsマティアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク)

準決勝
カイ・ユン/フー・ハイファン(中国)vsクー・ケンキット/タン・ブンヒョン(マレーシア)

準々決勝
イ・ヨンデ/ジュン・ジェサン(韓国)vsモハマド・アーサン/ボナ・セプタノ(インドネシア)
…アーサンは当時はセティアワンではなくボナ・セプタノ(マルキス・キドーの弟です)と組んでいました。
またキドー/セティアワンはロンドン五輪は出場できませんでした。

準々決勝
クー・ケンキット/タン・ブンヒョン(マレーシア)vsマニポン・ジョンジット/ボディン・イッサラ(タイ)

準々決勝
M・ボー/C・モゲンセン(デンマーク)vsリー・シェンムー/ファン・チーミン(台湾)

グループリーグ

グループB
モハマド・アーサン/ボナ・セプタノ(インドネシア)vsボディン・イッサラ/マニポン・ジョンジット(タイ)
…ジョンジットはタイ1番手です個人的に好きな選手だったんですが、肩を負傷をしたらしく、それ以来ぜんぜん見掛けなくなりました。

グループC
マティアス・ボー/カールステン・モゲンセン(デンマーク)vsドリアン・ランス・ジェームズ/ウィレム・ヴィルヨン(南アフリカ)

グループC
チャイ・ビィアオ/グオ・チェンドン(中国)vsドリアン・ランス・ジェームズ/ウィレム・ヴィルジョーン(南アフリカ)

グループD
クー・ケンキット/タン・ブンヒョン(マレーシア)vs佐藤翔治/川前直樹(日本)
…佐藤/川前は五輪レースで僅差で平田/橋本を上回り五輪出場。グループDは厳しい組でした。

女子ダブルス


決勝トーナメント


決勝
ティアン・チン/ツァオ・ユンレイ(中国)vs藤井瑞希/垣岩令佳(日本) ハイライト

…日本人にはお馴染みの試合。ツァオ・ユンレイはXDでも勝ち、五輪で2冠を達成した。

3位決定戦
N・ヴィスロワ/V・ソロキナ(ロシア)vsアレックス・ブルース/ミシェル・リー(カナダ)

準決勝
ティアン・チン/ツァオ・ユンレイvsソロキナ/ヴィスロワ(ロシア)

準々決勝
ミシェル・エドワーズ/アンリ・ヴィルジョーン(南アフリカ)vs N・ヴィスロワ/V・ソロキナ(ロシア)

グループリーグ

グループA
ワン・シャオリー/ユー・ヤン(中国)vsヴァレリア・ソロキナ/ニナ・ヴィスロワ(ロシア)

グループB
チェン・ウェンシン/チエン・ユーチン(台湾)vsジュワラ・グッタ/アシュウィニ・ポンナッパ(インド)

グループC
メイリアナ・ジャウハリ/グレイシア・ポリイ(インドネシア)vsリアン・チュー/レヌガ・ヴィーラン(オーストラリア)

グループC
メイリアナ・ジャウハリ/グレイシア・ポリイ(インドネシア)vsミシェル・エドワーズ/アンリ・ヴィルジョーン(南アフリカ)

グループC
リアンヌ・チュー/レヌガ・ヴィーラン(オーストラリア)vsミシェル・エドワーズ/アンリ・ヴィルジョーン(南アフリカ)

グループD
ティアン・チン/ツァオ・ユンレイ(中国)vs前田美順/末綱聡子(日本)
…北京五輪では4位入賞のスエマエ。

グループD
カミラ・リタ・ユール/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク)vsプーン・ロクヤン/ツェ・インスエ(香港)

グループD
ティアン・チン/ツァオ・ユンレイ(中国)vsカミラ・リタ・ユール/クリスティナ・ペダーセン(デンマーク)

混合ダブルス


決勝トーナメント


決勝
ツァン・ナン/ツァオ・ユンレイ(中国)vsシュー・チェン/マー・ジン(中国) ハイライト


3位決定戦
J・フィッシャー・ニールセン/C・ペダーセン(デンマーク)vsT・アーマド/L・ナッチル(インドネシア) ハイライト


準決勝
シュー・チェン/マー・ジン(中国)vsタントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア)

グループリーグ

グループA
アレクサンダー・ニコラエンコ/ヴァレリア・ソロキナ(ロシア)vsミハエル・フックス/ビルギット・ミヘルス(ドイツ)

グループB
池田信太郎/潮田玲子(日本)vsロバート・マテウジアク/ナディエズダ・ズィーバ(ポーランド)
…XDは欧州もデンマーク以外の欧州もなかなか強くこのポーランドペアも強豪です。

グループC
タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア)vsトーマス・レイボーン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク)

グループC
タントウィ・アーマド/リリアナ・ナッチル(インドネシア)vsイ・ヨンデ/ハ・ジュンユン(韓国)

グループC
トーマス・レイボーン/カミラ・リタ・ユール(デンマーク)vsイ・ヨンデ/ハ・ジュンユン(韓国)

グループD
チェン・フンリン/チェン・ウェンシン(台湾)vsチャン・ペンスーン/ゴー・リューイン(マレーシア)

グループD
シュー・チェン/マー・ジン(中国)vsスッケー・プラパカモル/サラリー・トントンカム(タイ)
…タイのベテランペア。トントンカムは2016年(リオ五輪の前)に引退を表明しています。

 ダブルスはこちら

 画が欲しいのでサムネを張っていますが、直接youtubeに行かないと見られません。
 ハイライトはインタビューがあるのは良いとして、それ以外はごく簡単なもので、なんかイマイチです。

動画リスト
ドロー

男子シングルス


決勝トーナメント


決勝
リン・ダン(中国)vsリー・チョンウェイ(マレーシア) ハイライト

…北京五輪決勝と同カード。そのときはリン・ダンが圧勝しています。
このロンドン五輪の前年2011年の世界選手権決勝も同カードでしたが、チョンウェイは先にマッチポイントを握りながら勝ちきれませんでした。
翌年迎えたのがこの五輪決勝です。
そしてこの4年後のリオ五輪決勝も同じカードになるかも…。

3位決定戦
チェン・ロン(中国)vsイ・ヒョンイル(韓国) ハイライト

準々決勝
佐々木翔(日本)vsリン・ダン(中国) ※非公式


準決勝
リー・チョンウェイ(マレーシア)vsチェン・ロン(中国)

準決勝
リン・ダン(中国)vsイ・ヒョンイル(韓国)

準決勝ハイライト

準々決勝
チェン・ジン(中国)vsイ・ヒョンイル(韓国)
…チェン・ジンは2010年の世界選手権優勝者。
おそらくこれを最後に大きな国際大会からは引退しました。

準々決勝
リー・チョンウェイ(マレーシア)vsカシャップ・パルパリ(インド)

1回戦
マーク・ツヴィーブラー(ドイツ)vsチェン・ジン(中国)

1回戦
佐々木翔(日本)vsケヴィン・コードン(グアテマラ)

1回戦
リー・チョンウェイ(マレーシア)vsシモン・サントソ(インドネシア)

グループリーグ

グループA
リー・チョンウェイ(マレーシア)vsヴィル・ラング(フィンランド)

グループB
シモン・サントソ(インドネシア)vsミハエル・ラーンスタイナー(オートスリア)

グループD
カシャップ・パルパリ(インド)vsグエン・ティエンミン(ベトナム)

グループD
グエン・ティエンミン(ベトナム)vsタン・ユーハン(ベルギー)

グループL
チェン・ジン(中国)vsプラゼミスロー・ヴァッハ(ポーランド)

グループM
ケヴィン・コードン(グアテマラ)vsヘンリ・ハースカイネン(スウェーデン)

グループM
ラジブ・ウーセフ(イギリス)vsケヴィン・コードン(グアテマラ)

グループN
佐々木翔(日本)vsヴァージル・ソエロレジョ(スリナム)

グループO
タウフィック・ヒダヤット(インドネシア)vsペトロ・コウカル(ポーランド)

グループP
リン・ダン(中国)vsスコット・エヴァンス(アイルランド)

女子シングルス

インタノン(タイ)も出場してたはずですがちょっと動画が無いですね。

決勝トーナメント


決勝
リ・シュエルイ(中国)vsワン・イーハン(中国)


3位決定戦
ワン・シン(中国)vsサイナ・ネワル(インド)
…ワン・シンは2010年、11年世界選手権銀メダルなどがあります。
この試合で負傷リタイアし、そのまま事実上引退となりました。
サイナはインド初の五輪メダル獲得。

決勝・3位決定戦ハイライト

準決勝
ワン・イーハン(中国)vsサイナ・ネワル(インド)

準決勝
リ・シュエルイ(中国)vsワン・シン(中国)

1回戦
グ・ジュアン(シンガポール)vsチェン・シャオチー(台湾)
…チェンは台湾のベテラン。2011年世界選手権銀メダルなどがあります。

グループリーグ

グループD
ヴィクトリア・ナ(オーストラリア)vsモニカ・ファスンゴヴァ(スロヴァキア)

グループG
ティネ・バウン(デンマーク)vsカミラ・オウガスティン(ポーランド)
…デンマークのベテラン33歳ティネ・バウン。
引退はこの翌年の全英オープン。

グループH
佐藤冴香(日本)vsスーザン・エゲルスタッフ(イギリス)
…佐藤は勝ち上がってティネ・バウンとの試合中に負傷することになります。

グループI
クロエ・マギー(アイルランド)vsハディア・ホズニー(エジプト)

グループJ
スン・ジヒュン(韓国)vsイップ・プイイン(香港)

グループK
タイ・ツーイン(台湾)vsビクトリア・モンテロ(メキシコ)
…タイ・ツーインは当時18歳で出場していました。

グループN
ユリアナ・シェンク(ドイツ)vsクリスティナ・ガヴンホルト(チェコ)

グループO
アドリアンティ・フィルダサリ(インドネシア)vsアレシア・ザイツァヴァ(ベラルーシ)


 ジュン・キュンウン(26歳)/シン・スンチャン(21歳)は韓国の女子ダブルス1番手。直近の世界ランクは5位。高橋/松友はこのペアには対戦成績2-2でしかも最近は2連敗中。中国勢の次に注意が必要なペアでしょう。

JungKyungEun-ShinSeungChan01
左ジュン・キュンウン、右シン・スンチャン。


Badminton Unlimited第120回所収。

訳しといてなんですが、似た話が繰り返し出てきてなんかクドいです。

要約

・韓国は男子ダブルスの強豪国だが女子ダブルスでも目覚ましい成績を上げている。
・特にジュン・キュンウン/シン・スンチャンのペアは2015年の半ばに世界ランクは200位以下だったが、そこから一気にトップまで上がって来た。

ジュン・キュンウン
「・初めは意思疎通が欠けていたが、時間がたつにつれて上手くプレーできるようになった。
・そのことや他の問題について話し合ったおかげだった。
・試合内容を分析してチームワークが欠けていることにも気づいた。
・問題点が分かってしまばあとは改善するだけで今は上手く行っている。」

・韓国の女子ダブルスでは何人かのベテラン選手が引退したため、残ったベテラン選手が若手と組むことで強化を図っている。

ジュン・キュンウン
「・年上の選手が何人か辞めたので少し戦力が落ちてしまった。
・そこで残った年長の選手とジュニアから上がって来た選手が組むことにした。
・例えば自分とイ・ソーヒーやシン・スンチャンが組むとか、他の選手も同様にしている。
・この二人とは組みやすいと思ったが特にシン・スンチャンとは補い合うことができることが分かった。」

シン・スンチャン
「・若くてパワフルな選手とより経験があるベテランが組むと、とても強力な女子ダブルスペアになれると思う。」

・ジュン・キュンウンはキム・ハナと組み世界ランク7位まで行くことができた。
・そのペアも2014年の末に解消し、キム・ハナはミックスダブルスに専念することになったので 、ジュン・キュンウンは若いシン・スンチャンと組むことになった。
 ↑キム・ハナとジュン・キュンウン。

・シン・スンチャンはジュニア年代ではイ・ソーヒーと組んで2011年と2012年の世界ジュニア優勝という成功を収めている。
・シニアレベルに上がってからはベテランから学ぶために、ペアを解消しそれぞれベテランと組んでいる。

シン・スンチャン
「・イ・ソーヒーとは一緒に長く過ごしてきた友人でもあるし年齢も同じ。
・だから年上と組むのはジュン・キュンウンが初めて。
・彼女にはいろいろと面で助けてもらい、また教わったりしている。
・世界の上位で経験がある選手から教わるのはとても有意義なことで感謝している。
・自分が上手くやれるかどうかだけを心配すればいい。」

・ペアを組み始めてから数ヶ月で結果が出始めた。
・2015年の韓国オープンでは準決勝進出。
デンマークオープン(SSP)で優勝することができた。
・決勝は中国ペアに不戦勝だったが、決勝に至るまでにシードペアを破り、印象に残る活躍を見せた。
・マカオオープン(GPG)やUSオープン(GPG)も優勝し、2015年の終わりには世界ランクは6位まで上昇した。

シン・スンチャン
「・最初は試合中のコミュニケーションが難しい時期もあったが、よく話し合って、弱点を強化することで上手く行くようになった。
・そしてその努力を勝ちたいという気持ちが後押ししたから上手く行っていると思う。」

・2016年もシド・モディ国際(GPG)に勝ち順調な滑り出しを見せた。
・その後もマレーシアオープン準優勝などがありリオ五輪ランキングで6位になり五輪出場を決めた。

ジュン・キュンウン
「・自分たちにまだ弱点があるのは分かっているし、五輪まであまり時間はないが、試合の後に話しあったりビデオを見たりして1つずつ問題を片付けていきたい。」

動画

2015年デンマークオープン
準決勝 vs垣岩/前田

決勝はティアン・チン/ツァオ・ユンレイ(中国)が棄権し不戦勝。

2016年ユーバー杯
準決勝 vs高橋/松友
決勝 vsティアン・チン/ツァオ・ユンレイ(中国)
韓国チームは決勝で敗れたが、第1ダブルスで全勝し大いに貢献。

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