ラチャノック・インタノン(Ratchanok INTANON)はタイの女子シングルス選手。2013年、18歳で世界選手権に最年少優勝。


画像はBWFのプロフィールから。


シリーズ第112回所収。
2016年のBadminton Unlimitedの動画リストはこちら

Intanon Ready for Battles Ahead -  BWF公式 2016-03-01

[要約]

2013年世界選手権(中国・広州大会)優勝について。

R・インタノン
「・世界選手権に優勝したときは泣いてしまったが、それは単にチャンピオンになったからではない。厳しい練習と、家族が私のために犠牲にしてくれたことのおかげで夢がかなったからだ。
・会場には中国人だけではなく、自分を応援しにタイからサポーターが来ていたが、彼らをがっかりさせずに済んでよかった。
・私はまだ18歳だったが、会場の中国人に自分がファイターであり、自分の勝利への意思が強いこと示せた。」

・全英オープンで2016年のスーパーシリーズが始まり、カロリナ・マリンやサイナ・ネワルに注目が集まる中、第6シードのラチャノック・インタノンは静かなうちにも楽観的だ。
・先月の地元でのタイ・マスターズ優勝は今後に控える大きな試合の準備として完璧だった。
・彼女は今年のそれらの大会で活躍できると信じている。
・全英では緒戦は中国のスン・ユ、続いてスコットランドのカースティ・ギルモアか日本の山口茜、準々決勝ではカロリナ・マリンと当たることが予想される(※結果はスン・ユ、山口に勝ち、マリンに負けました)。

・女子シングルスは競争が激しくなっておりチャンピオンになることが難しくなっているという。

R・インタノン
「・今では中国選手でさえ一回戦負けがありえる。
・日本、インド、韓国などには新しいスター選手やレベルの高い選手たちがいる。
・私たちは今では中国選手に勝つことができる。
・女子シングルスはとても競争が激しく世界ランキングのトップ10はいつも入れ替わっている」

・予想もされなかった2013年の世界選手権優勝のあと、長いあいだ勝利から離れていたが、昨年ついにアジア選手権で優勝を果たした。
・決勝ではリ・シュエルイに2点のマッチポイントを許したがそこから逆転して勝利した。
・彼女はその試合を鮮明に覚えている。

R・インタノン
「・相手が第1ゲームを取り、第2ゲームも20-18でリードしていた。
・そのときコート脇でスタッフが表彰式の準備を始めたのが見えた。
・私は『試合はまだ終わってないのに何を急ぐの』と思った。
・『まだ終わってない』と自分に言い聞かせ、第2ゲームは勝つことができた。
・第3ゲーム、相手が疲れ始めたのに気づいたので、体力を奪う戦略で行くことにした。
・ラリーを長くし、より大きく打ち、自分からミスすることはできるだけ減らした。
・それがうまくいって、優勝することができた。」

・それから1ヶ月後のインドネシア・オープン(SSP)も優勝し、大きなタイトルを十分取れる位置にいることを示した。
・マリンや奥原希望のような選手の影で彼女の活躍もやや霞みがちだが、五輪を狙う重要な選手の一人であることに疑いはない。

・2012年のロンドン五輪ではあと数点のところでメダルにわずかに届かなかった。
・それが長い間不満の種であり、その不満をリオで晴らしたいと思っている。

R・インタノン
「・バドミントンを始めて以来、最悪の経験をしたのが前回のオリンピックだった。
・準々決勝(※相手は中国のワン・シン)でリードしていたところから逆転負けし酷い気分だった。勝てたはずだった。
・負けた後、メディアやニュースレポーターがタイから来ていたが、彼らがインタビューしに来た時に、私は泣き出してしまった。

・今度の五輪はどの選手にもチャンスがあり、メダルを取るのはとても難しい。
・それでも私はメダルを取る力があり、いいポジションにいると信じている。
・大事なことは強い自信を持ち続けることだ。
・自分は勝つと信じ続けることができれば、私は勝つだろう。」

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2013年世界選手権WS決勝
ラチャノック・インタノン(タイ)vsリ・シュエルイ(中国)


2015年インドネシアオープンWS決勝
ラチャノック・インタノン(タイ)vs橋本由衣(日本)