山口茜は日本の女子シングルス選手。直近の世界ランキングは6位(2017-03-02)。19歳、156cm、右利き。
 世界ジュニア2連覇、アジアジュニア優勝、スーパーシリーズ3勝。
 過去のデータや動画については「山口茜 WS国際試合データ[2012-2014] & BWF公式全動画」を参照。

Badminton Unlimited 第158回 (2017-01-10)所収。


[要約]
・同じ日本人の奥原希望が世界的な活躍をする一方で、もう一人の有望な日本人選手が山口茜である。
・ 2016年リオで五輪初出場。その後のスーパーシリーズでは韓国・デンマークで連勝を飾っている。
・ 2016年は自己最高の世界ランキング7位で終えた。
・ドバイSSファイナルズ開催中のインタビューで、山口は2016年を振り返り、また2017年の展望について語ってくれた。
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山口茜
「・どの大会でも自分の思うようなプレーがたくさんできて、試合自体も楽しめたので、それがいい結果につながったのだと思う。
・自分のいいところは試合を楽しめることだと思うのでそれができたことが一番良かったなあと思う。」

・2013年、16歳でシニアトーナメントのジャパン・オープンに初優勝し脚光を浴びた。
・日本人選手の母国での国際トーナメント優勝は38年ぶりのことだった。
・世界ジュニア優勝2回、アジアジュニア優勝1回という成績から、活躍が期待される選手として2度エディ・チューン賞受賞している(Eddy Choong Most Promising Player of the Year)
・しかしジャパン・オープン以降、2度目のシニアトーナメント優勝までには3年待たなくてはならなかった。
・リオ五輪を経験したことで次のレベルに進むためのモチベーションを得ることができたという。

山口茜
「・2016年の前半はあまり自分の思うようなプレーができなかったが、オリンピックの少し前からいいプレーができるようになってきて、オリンピックは自分の力を出しきることができた。
・力をだしきったのに負けてしまったので、自分はまだまだ力不足でやらなければといけないことが多くあるといいうことが分かった。
・オリンピックのあとは多くの選手が休養を取ったが、自分は練習したい気持ちが強かったので、他の選手に比べれば少し多く練習した。
・たぶんその貯金があったので韓国オープンとデンマークオープンに優勝できたのだと思う。」

・韓国オープン[SS]では第7シードからだったが、準決勝では同じ日本人の三谷美菜津に勝ち、決勝は前年優勝者で地元期待のスン・ジヒュンとの対戦となった。
・山口よりずっと身長が高いスン・ジヒュンも、執拗で容赦なくラリーを勝ちに行く山口のプレーの前に屈することになった。

山口茜
「・攻撃的なプレースタイルで思いっきり向かっていった。
・第1ゲームは落としたが、自信を持ち続けなくてはいけないと分かっていたので、攻撃的なプレーを続けた。
・相手はそういうプレーを嫌がっているに違いないと思っていた。」

・山口は次のデンマークオープン[SSP]でも大物を倒している。
・準々決勝では同じ日本の奥原に、準決勝ではリオ五輪金メダリストのカロリナ・マリン(スペイン)に勝っている。
・決勝では台湾のタイ・ツーインとの対戦になったが、山口は持ち前の粘り強さで相手を苦しめた。

山口茜
「・相手はオールラウンダーでショットのバリエーションも多い選手なので、何度もフェイントに引っかかった。
・でも自分はどんなにトリッキーなショットでも我慢してシャトルを追い続けることができた。
・そのうちトリッキーなショットも返せるようになり、相手にプレッシャーを掛けることができた。そして相手もミスをするようになった。
・諦めずに忍耐強く我慢することで、相手のショットを返せるようになって、劣勢を挽回できてとても良かった。」

・我慢強さはおそらく山口の最も良い点の一つだろう。
・我慢強く好機を待って逆襲に転じ、最後は相手を倒してしまう。
・コートの中では物静かだが、隠し持っていた攻撃的なショットを解き放ち、観衆の喝采と賞賛を浴びる。
・才能は申し分ないが、ファンは山口のあることを見たいと思っているだろう。
・それは山口は勝利のガッツポーズを見せるのか、それとも見せないのかということだ。

山口茜
「・別に自分の感情を抑えようとしているわけではなく、単に自分はそういう喜びを見せるようなタイプの人間ではないだけだ。
・そういうことをするほど大胆ではないし、シャイな性格なので試合に勝ったときも少しドキドキしているので、本当にそういうことができないだけだ。
・でもこれからもっと勝つことができて、勝つことに慣れてきたら、今より感情を表現して勝利を喜ぶことができるようになるかもしれない。」

・シャイであることを克服するチャンスは今後も多くあるだろう。
・2017年は山口にとってエキサイティングな年になりそうだ。
・山口は出身地の勝山市のために頑張ることを誓いこれまで長いあいだ戦ってきた。
・ジュニアレベルで天才的な能力を見せてきたが、現在はシニアレベルでも戦えることを示している。
・現在多くの注目を浴びているが、山口は慎重ながらも楽観的であり、頂点を目指すことを焦ってはいない。

山口茜
「・まだまだ自分は若いので、一つ一つの試合を挑戦だと思って戦っている。
・コートの中では出し惜しみをせずすべてを出しきれるようにしたい。
・結果にこだわらずベストを尽くして1点1点を戦いたい。
・とにかく自分の100%を出し切りたい。
・2017年は出場した試合でコンスタントに最低でも準々決勝、できれば準決勝に進出できるようにしたい。
・良い成績をおさめることでみんなに知られるようになり、世界中に自分のサポーターができたらいいなあと思う。」

動画

2016韓国オープン[SS]
決勝 vs スン・ジヒュン(韓国)
 

2016デンマークオープン[SSP]
準決勝 vs カロリナ・マリン(スペイン)
 

決勝 vs タイ・ツーイン(台湾)