バドミントン観戦Tips

バドミントンの主に国際試合の情報、観戦に役立ちそうな知識など。リンクはご自由にどうぞ。

●アジア団体選手権
http://www.tournamentsoftware.com/sport/draws.aspx?id=B1A7006D-7CB5-4080-9058-430AACDD0962

・日本人参加者
男子 桃田賢斗、佐々木翔、上田拓馬、西本拳太
 早川賢一、遠藤大由、園田啓悟、嘉村健士、佐伯祐行、垰畑亮太
女子 奥原希望、佐藤冴香、橋本由衣、三谷美菜津
 高橋礼華、松友美佐紀、松尾静香、内藤真実、與猶くるみ、福万尚子

●欧州団体選手権
http://www.tournamentsoftware.com/sport/draws.aspx?id=72D3748F-AFC7-4581-AC7F-4E601EC3939D

Badminton Europe公式 - 欧州男子団体選手権
https://www.youtube.com/playlist?list=PLpmgPP4Q2bO08ZEKf2Rfejvoxf5319Dyr
Badminton Europe公式 - 欧州女子団体選手権
https://www.youtube.com/playlist?list=PLpmgPP4Q2bO2I7hr_pCfKptPgP1HLkPkh

 なんか出遅れましたが、今週はアジア団体選手権、欧州団体選手権など、各大陸連盟の団体戦です。
 だらだら長文を書いてしまいました。サザエさんよろしく3本立てです。

 (1)アジア団体選手権とトマス杯・ユーバー杯の関係
 (2)アジア各国の選手一覧、マレーシアは…
 (3)ヨーロッパ団体選手権、仕組みに問題が…

 ドイツ代表、マーク・ツヴィーブラーさん。
 一度ダメになったことのある仕組みをヨーロッパ連盟が採用し続けるなんて信じられないとお怒り。詳しくはパート(3)で。

アジア団体選手権
http://www.tournamentsoftware.com/sport/draws.aspx?id=B1A7006D-7CB5-4080-9058-430AACDD0962

ヨーロッパ団体選手権
http://www.tournamentsoftware.com/sport/draws.aspx?id=72D3748F-AFC7-4581-AC7F-4E601EC3939D

初日についてBadpalの記事
http://badpal.net/2016/02/16/day-1-of-asia-team-china-men-not-invincible-in-hyderabad/


(1)アジア団体選手権とトマス杯・ユーバー杯の関係

 今大会は4グループでリーグ戦をやり、勝ち上がった8チームで決勝トーナメントをやります。
 決勝トーナメントで準決勝に進出した4チームが5月のトマス杯・ユーバー杯決勝に進みます。

 アジアからストレートに決勝に行けるのは4チームだけというのは少ないと思いきや、Badzineの記事を読んで納得しました。それによると…。

 アジアの強豪国はこれまでト杯ユ杯への予選を免除されていたが今年からアジア団体選手権を予選にあてることになった。
 ト杯ユ杯の決勝に行ける男女それぞれ16カ国の内訳は、

・ト杯ユ杯開催国(中国) →1
・前回優勝国(日本男子、中国女子)  →1
・アジア団体選手権上位4ヶ国 →4
・ヨーロッパ団体選手権の上位4ヶ国 →4
・アフリカ、パン・アメリカ、オセアニアのそれぞれ上位1ヶ国 →3
・以上から漏れたうちの国のランキング上位3ヶ国 →3
計16となります。

 なんだ、もともと日本男子は免除なのか…。
 結局アジアは8、9ヶ国くらいは決勝に送れることになります。

 とはいっても前哨戦の意味もありますし、実際試合になると熱くなって見てしまうわけですが(動画が上がれば…)。特にインドネシアがかなり本気なメンツですね。


(2)アジア各国の選手一覧、マレーシアは…

中国はトマス杯予選にスター選手を送らず
China leave out stars for Thomas Cup qualifiers - The Star (2016-02-01)
 主要国の男女のメンツが載っています。
 まあトーナメントソフトウェアを見ても同じことですが。

 中国はリンダン、チェンロン、フー・ハイファン/ツァン・ナンなどを落とした1.5軍。それでも強いでしょう。団体戦から得られるポイントを中堅クラスの選手たちに与える目的もあるかもしれません。
 韓国はイ・ヨンデ/ユー・ヨンソンを欠いていますが残りのダブルス2つとも強いですから。
 インドネシアと日本は全力です。

 問題はマレーシアです。
 マレーシアはマレーシアバド協会(BAM)と選手側が待遇をめぐってここ1、2年ほど揉めており、選手がどんどん流出し、代わりにパープルリーグというリーグが立ち上がってる状況なのですが、BAM側は抜けるやつは代表には送らないという態度をとっています。

 なのでリー・チョンウェイ、ダレン・リュー、チョン・ウェイフェン、クー/タン、ゴー/タン、フーン/リムが全部いません( ゚д゚)、全く若手中心です。さすがに5月の決勝にはもっと本気のメンツでしょうが。

 まあこういう揉め事はアマチュアからプロになっていく過渡期でよくあることです。イングランドサッカーもプレミアリーグ創設でFA側と相当揉めたようですし(今はプレミアがメイン、FA杯は権威はあるけど…)。

 リーグのほうで十分に金儲けできればいいんですがね。パープルリーグについてはいずれまとめようと思って調べてる途中だったんですがBadpalがかなり詳しく伝えているのでとりあえず興味ある方は↓を参照してください。
 http://badpal.net/category/purpleleague2/


(3)ヨーロッパ団体選手権、仕組みに問題が…

 欧州の方は問題についてだけ簡単に。

EMWTC – Former pre-made draw fiasco haunts Kazan - Badzine (2016-02-15)

 またですか、例の「グループリーグでわざと負けて決勝トーナメントで弱いところと当たろう」問題です。原因はけっきょくグループリーグ終了後に抽選し直すのではなく当たる相手が固定されてることですね。
 
 今回はロシア(開催国です)はわざと負けることでデンマークを避けて、ドイツやフランスと当たることが狙えるようです。

 2008年トマス杯の韓国はシングルスにダブルスの選手を出し、ダブルスにシングルスの選手を出すことで、「自然に」負けることに成功。イングランド、マレーシアにそれぞれ1-4で負け、決勝トーナメント序盤で中国、インドネシアと当たることを回避。当たったのはカナダでした。

 また2012年のロンドン五輪で女ダブ4ペアがわざと負けようとし失格になったことでも悪名高いです。

BWF World Team Rankings

 個人のランキングとは別に各国のランキングもあります。
 これは大雑把に国の強さを把握したり、団体戦のドローを決めるときなど国に上下を付けたり、また団体戦の出場国を決めるときにも使われます。
 その計算方法は個人のランキングよりずっとシンプルです。

 ↓は2015年10月1日時点のもの。
world-team-rankings01
・四半期ごとに発表されます(1、4、7、10月の最初の木曜日)。
・加算されている項目の意味は、まずMS~XDはその国の1番ランクが高い選手からのポイントです。
・残りはスディルマン杯(SC)、トマス杯(TC)、ユーバー杯(UC)のポイントです。

各項目の計算は以下の通り。

(1)MS~XDでその国のトップ選手の世界ランクは何位か

・例えば上の画像の時点では、中国はMSではチェン・ロンが世界ランクが1番高く、1位(3位以内)なので1500ポイント、日本は桃田が4位(3位未満10位以内)なので1200ポイント…みたいな感じです。
・WS~XDについても同じです。

3位以内10位以内20位以内50位以内100位以内200位以内500位以内それ以下
MS/WS15001200100075050025010010
MD/WD/XD150012001000500250125505

(2)直近のスディルマン杯(SC)、トマス杯(TC)、ユーバー杯(UC)の結果

・例えば中国はスディルマン杯優勝だったので5000ポイント、日本は2位だったので4000ポイント…みたいな感じです。
 トマス杯、ユーバー杯も同様です。

順位ス杯ト杯/ユ杯決勝
1位50002500
2位40002000
3位/430001500
5位/820001000
9位/121500750
13位1250500
14位1225500
15位1200500
16位1175500
※ス杯17位以下は略。
※ト杯/ユ杯は13~16位は一律に13位だがス杯に合わせて表示した。
※ト杯/ユ杯は予選ステージについても細かく決められているが略。

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[余談]
 個人の世界ランクが実力をちゃんと反映してるのかというのは難しい話ですが、こっちも難しいですね。
 日本が2位で本当にインドネシアなどより上かと言われると自信はないです。
 もともと中国1強で2番手グループはやや団子ではっきりしないんですが。

 まず、選手個人の活躍から入るポイントは各国1位の選手からだけですから、層の厚さはあまり反映されていません。
 まあ層の厚さは実際に団体戦の勝負で決めればいいとも言えます。

 あと、団体戦のポイントの設定も、スディルマン杯とトマス杯・ユーバー杯がポイント的には同じ価値なのもちょっと意外な感じですね。
 個人的にはス杯優勝が5000ならト杯・ユ杯はそれぞれ3000~3500くらいの気分です。

 やっぱりこれはどちらかと言えば便宜的なものだと思っといた方がいいでしょうね。

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[ソース]
2015/16 - Laws and General Competition Regulations
http://www.bwfbadminton.org/page.aspx?id=14915

PART III Section 1A - General Competition Regulations
Appendix 6 - World Ranking System (Updated 9 Nov 2015)

(.pdf)http://www.bwfbadminton.org/file.aspx?id=679518&dl=1

7. Team Championships point calculation / Continental Multi-sport Games Team
Championships

 何やらちょっとした騒ぎ?が。

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日本、アジア団体選手権からの除外を逃れる
Japan avoid being kicked out of Asia Team Championships - The Star(2016-02-14)

 [要約]
 マレーシアの新聞サイトでバド記事が充実してるStar紙によると、日本男女チームは日曜に到着しなかったため、除外される危険にあったとのこと。
 通常、チーム責任者会議(manager's meeting)の前にチームが到着しないことは処罰と罰金の対象となる。もっとも日本側は日曜まで日本リーグがあるのは承知なので十分前もって公式文書を送り検討してもらえるように要請してあった。
 ただし最終的には日曜の責任者会議で朴柱奉ヘッドコーチの説明を経て許可された。
 また月曜には日本の試合は組まれていない。
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 なんか危なっかしい…。
 事前に通告してあるから良さそうだけど、記事になるくらいだからやっぱマズいんでしょう?
 それとも前回ト杯優勝・ユ杯準優勝国だから面白おかしく書かれたのかな? 
 まあ事実を淡々と伝えてる感じですけど。

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