バドミントン観戦Tips

バドミントンの主に国際試合の情報、観戦に役立ちそうな知識など。リンクはご自由にどうぞ。

LEE’S ‘LONG’ SUFFERING CONTINUES – MEN’S SINGLES FINAL: RIO 2016 - BWF Fan site 2016-08-20


決勝トーナメントのドロー

チェン・ロン(中国、金メダル)


「・素晴らしい気分だ。世界選手権には勝ったことがあるが、4年に1度の五輪に勝つことはまた格別だ。
・昨日の男子ダブルスでチームメートが勝ったのでそれに触発された。
・今日の勝利はすべて彼らのおかげだ。

・試合は2ゲームストレート勝ちだったが、お互いできるすべてを尽くしたのでとても厳しい試合だった。
・我々若手はチョンウェイやリンダンから多くを学んできた。チョンウェイには感謝しなければならない。彼らは決してあきらめない。
・(決勝の前に行われた)リンダンの3位決定戦を見た。自分も経験があるが3位決定戦を戦うというのは難しいことだ。
・自分の印象に残っている最初の試合は、リンダンが勝った2008年の北京オリンピックの決勝だ。
・彼らは尊敬に値する。

・トマス杯に準決勝で敗れてから(※2016年5月開催、中国は韓国に敗れた)、この2カ月我々はコーチと多くの練習をこなしてきたが、そのおかげが大きい。」

リー・チョンウェイ(マレーシア、銀メダル)

こちらに移動しました。

ヴィクター・アクセルセン(デンマーク、銅メダル)


「・バドミントンをこんなに長くやってきたのだから、メダルを獲得できた今はもちろん最高の気分だ。
・自分の気持ちをどう説明したらいいか分からない、何て言ったらいいか難しい。
・とにかくこの結果を出すことができて幸せだ。
・自分は子供の時リンダンのプレーを見て育った。
・今日の試合は厳しくなるのはわかっていた。
・ただ昨日の試合を見てリンダンは疲れているだろうとは思った。」

リン・ダン(中国、4位)

五輪後の予定について聞かれたリンダンは引退を明言はしなかった。

「・今回は自分のバドミントン人生の大きな一区切りだ。
・まずはしばらく休んでそれからどうするか考えたい。」
 


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オリンピックイヤーの2016年。
結果が出るようになった昨年後半からの勢いそのままに、ついに全英優勝というビッグタイトルを獲得。
リオ五輪金メダルも決して夢ではないはず…。

[主な出来事]
・3月全英オープン(SSP)日本勢として38年ぶりの優勝。
・6月インドネシアオープン(SSP)優勝。
・8月リオ五輪金メダル。

2016年1月 マレーシアマスターズ(GPG)

 ↑ 左タン、右ユー。

ドロー
動画 -  決勝 vsタン・ユアンティン/ユー・ヤン(中国)
相手は中国1番手。例の全英決勝でも当たることになる相手です。

2016年2月 アジア団体選手権

ドロー
5月のユーバー杯の予選。
決勝で中国に敗れた。


2016年3月 全英オープン(SSP)

ドロー
動画 - 決勝 vsタン・ユアンティン/ユー・ヤン(中国)
…日本人ペア38年ぶりの全英優勝。SS4勝目。
その他の動画はこちら


2016年3月 インドオープン(SS)


ドロー
動画 -  決勝 vs與猶/福万(日本)
2年連続インドオープン優勝。SS5勝目。
この結果2016年3月17日時点の世界ランキングで1位を奪還しました。

2016年4月 シンガポールオープン(SS)

 ↑ 左グレイシア・ポリイ、右ニトヤ・クリシンダ・マヘスワリ

ドロー
動画 - 準決勝 vsツァオ・ユンレイ/ティアン・チン(中国)

 準決勝ファイナルゲーム序盤で松友選手が捻挫するアクシデントがあり、最後まで戦い勝利したものの、決勝戦は大事をとって棄権となりました。 ユニシス公式


2016年5月 ユーバー杯


ドロー
…準決勝で韓国1番手に敗れる。
第1シングルスの奥原もイマイチなデキ。
五輪レース終了直後で疲れもピークか?

動画 - 日本vs韓国
その他動画一覧はこちら


2016年6月 インドネシアオープン(SSP)


動画 -  決勝 vsタン・ユアンティン/ユー・ヤン(中国) ハイライト
…相手は再び中国1番手と。勝ってSS6勝目。
優勝賞金は71,100ドル。

相手は中国1番手で五輪でも決勝を戦う可能性が高いペア。
これで準備は万端という自信が付いたと思います。


2016年8月 リオデジャネイロ五輪

ドロー(グループリーグA / 決勝トーナメント)
…決勝は際どくなったものの6戦全勝

NHKのハイライト
動画 - (グループA第1戦ハイライト) vsグッタ/ポンナッパ(インド)
動画 - (グループA第2戦ハイライト) vsスパジラクル/タエラッタナチャイ(タイ)
動画 - (グループA第3戦ハイライト) vsピーク/ムスケンス(オランダ)
動画 - (準々決勝ハイライト) vsヴィヴィアン・フー/ウーン・キウェイ(マレーシア)
動画 - (準決勝ハイライト) vsジュン・キュンウン/シン・スンチャン(韓国)
動画 - (決勝ハイライト) vsユール/ペダーセン(デンマーク)

動画 - (決勝)【NHKリオ】髙橋・松友の大逆転 ノーカットで最後の5ポイントをお伝えします

16-19 ユールのサーブを高橋がプッシュ。ペダーセンは安易なストレートへのドロップを選ぶ(もしくは選ばされた)が、松友は読んでいた。
17-19 高橋のサーブをユールがプッシュ。松友が凌いで相手に上げさせる。解説の通り意表をついた松友の逆クロスのスマッシュで得点。
18-19 高橋はロングサーブを選択。レシーブに自信があるから打って来いの意味か。強打一発で終わってしまうリスクもある。それともサーブ周りが上手い相手にショートサーブでミスりたくないという心理か。ラリーは解説の通り、ちょっとでもミスれば終わりの状況で松友が強気にシャトルを捕まえに行き、そのまま詰め切った。
19-19 再びロングサーブだが強打される厳しい展開。しかし松友のクロスへのレシーブで主導権を取り返すことに成功。高橋の強打はユールに綺麗にクロスへ返され、つなぎのドロップはペダーセンに落とされロブを上げさせられるが、ユールの強打を松友が凌いで再び主導権を取り返す。最後は高橋のスマッシュで押し切った。
20-19 やはりロングサーブ。強打を凌いで高橋が冷静にネット前へ落とし相手に上げさせる。高橋がスマッシュ一発で決めた。


 ↑ 喜ぶ妹さやか。 


 高橋松友伝説第1部ここに完結!
 第2部をご期待ください。

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リオ五輪1年前の大事な年。
プレッシャーからか、それとも志の高いバドを模索していたためか、勝てない時期が続く。しかし年の終盤から復調し2016年の成功につながっていく。

[主な出来事]
・3月インドオープン(SS)優勝。
・4月シンガポールオープンでワン・シャオリー/ユー・ヤン(中国1番手)に初勝利。
・5月リオ五輪レースが始まるが勝てない時期が続く。
・8月世界選手権は2回戦負け。
・11月中国オープン(SSP)準優勝でようやく調子は上向きに。

2015年

2015年3月 全英オープン(SSP)


ドロー
第2シードだったが1回戦でタン・ジンファ/チョン・チアンシン(中国)に負け。


2015年4月 インドオープン(SS)


ドロー
第1シードから優勝でSS3勝目。
この結果再び世界ランク1位になりました。

動画 - 決勝 vsルオ・イン/ルオ・ユー(中国)
…中国の双子ペア、ルオ/ルオ。
守備力の高いペア同士だとどうしてもラリーが長くなります。


2015年4月 シンガポールオープン(SS)

 ↑ 左ユー・シャオハン、右オウ・ドンニ(中国)

ドロー

動画 - 準決勝 vsワン・シャオリー/ユー・ヤン(中国1番手)

4戦目にして初めて最強ペアに勝つことができた試合。
ただし決勝では中国若手ペアに負けました。
ワン・シャオリーが引退したためこのカードはもう見られなくなりました。
対戦成績はけっきょく1-4。

動画 - 決勝 vsオウ・ドンニ/ユー・シャオハン(中国)

第1ゲーム、普段なら決まるところで高橋のスマッシュがギリギリ凌がれ形勢が悪くなり、そのまま落とします。
インターバル、なぜか鼻血を出す松友。
第2ゲーム、さすがに序盤は松友がイマイチですが、徐々に調子を取り戻します。
終盤ユー・シャオハンが盛大な空振りと面白いリアクションを見せますが、結局及びませんでした。

2015年4月 アジア選手権

 ↑ 左から、松友、奥原希望、高橋、木村百花。
 このブログにはあまり載せませんでしたが、木村は登場回数多いです。

 ドロー
 第1シードからだが準決勝でワン・シャオリー/ユー・ヤン(中国1番手)に敗れる。


2015年5月 スディルマン杯

ドロー
…男女混合団体戦。
決勝の中国戦は出番が回ってこなかったが安定の全勝。


2015年5月 リオ五輪レーススタート

 2016年8月のリオ五輪に出場できるかどうかは2016年5月5日の世界ランキングで決まります。世界ランキングは過去1年の試合に勝って得られたポイントから計算されます。
 したがって2015年5月からの1年間は、五輪出場のために試合に勝ってポイントを稼がなければいけない五輪レースというわけです。
松友 15年から始まった今回の(世界ランクによる)五輪出場権獲得レースの前半は、勝てない時期が続きました。でも、その時期に「自分たちが今までやってきたことを試合で出して、初めて次(の進歩)がある」と思えるようになって、相手を倒すために自分たちがどうすればいいかを純粋に考えてバドミントンをできるようになりました。[1]


2015年8月 世界選手権

ドロー
…世界選手権は1年で最高格の試合。
第1シードからでしたが準々決勝でマレーシア2番手に負け。
なかなかうまく行きません。

来年の同じ時期にはオリンピックがあることを意識して臨んだ大会だったと思います。
五輪というのは要するに4年に1回の世界選手権ですから、どうしてもここでいい成績を残しておきたいのです。

2011年
は初出場。末綱前田に2回戦で負け。これはしょうがないです。
2012年はロンドン五輪の年なので世界選手権ありません。高橋松友はロンドン五輪には出場していません。
2013年はタイの強豪トントンカムと若手で組んだペアに2回戦で負け。
2014年は準々決勝でイ・ソーヒー/シン・スンチャン(韓国)に負け。


2015年9月 ジャパン・オープン(SS)

 ↑ 左からリー・チョンウェイ(マレーシアMS)、ヘンドラ・セティアワン/モハマド・アーサン(インドネシアMD)、高橋、福万尚子(WD)、桃田賢斗。

ドロー
第1シードからでしたが、1回戦で松友が足首をヒネって負傷。 
そのまま続行して試合には勝ったものの2回戦は棄権となりました。
世界選手権の負けから再スタートを目指しているときに怪我とはついてません。

幸い重傷ではなかったようで1月後のデンマーク・フランスで復帰しますが、どちらも2回戦負けと振るいませんでした。


2015年11月 中国オープン(SSP)

 ↑ 左ユー、右タン。

ドロー
動画 - 決勝 vsタン・ユアンティン/ユー・ヤン(中国1番手)
…ワン・シャオリーのヒジのケガによる引退を受け、中国の新1番手ペアには若手のタン・ユアンティンが昇格。
五輪金メダルを目指すならこのペアに勝たなくてはなりません。

高橋 (15年11月の)中国オープンで、準優勝をした時から少しずつ、こういうふうにやっていけばいいんだなと思えて。レースの前半は苦しかったけど、いい経験かなと思います。

この準優勝で復活の手応えをつかんだようです。
この頃の状況はNHKの番組、アスリートの魂「世界一の絆 バドミントン 高橋礼華・松友美佐紀」に詳しいです。

2015年12月 SSファイナル(SSF)

 ドロー
…準決勝でルオ/ルオ(中国)に負け。
2015年末時点の世界ランキングは4位。

ちなみにこの大会は奥原と桃田が優勝している。
動画 - 決勝 奥原希望vsワン・イーハン(中国)
動画 - 決勝 桃田賢斗vsヴィクター・アクセルセン(デンマーク)




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分厚い層を誇る中国勢との戦いの日々。
レシーブ力とスタミナをベースに、攻撃力のアップが課題です。
そして中国勢にも少しずつ勝てるようになって行きます。

[主な出来事]
・5月 ユーバー杯(団体戦)で日本の準優勝に大きく貢献。
・6月 ジャパンオープン(SS)でスーパーシリーズ初優勝。
・10月 世界ランク1位となる。
・12月 SSファイナルズで優勝。

2014年

2014年1月 マレーシアオープン(SSP)

 ↑左バオ、右タン。

ドロー
動画 - 決勝 vsバオ・イーシン/タン・ジンファ(中国3番手くらい)

敗れて準優勝です。
しかしこのペアには4ヶ月後のユーバー杯決勝でリベンジを果たします。

2014年2月 ドイツオープン(GPG)

 ↑ 左キム・ハナ、右ジュン・キュンウン(韓国)

ドロー
動画 - 決勝 vsキム・ハナ/ジュン・キュンウン(韓国)
…第1シードから優勝。

※ちなみにこの大会は他の日本勢も頑張り、5種目中3種目で優勝。
妹の沙也加も勝ちました。
姉妹(兄弟)で別カテゴリでグランプリ格を勝つのはたぶん史上初です。

動画 - 女子シングルス決勝 高橋沙也加vsスン・ジヒュン(韓国)
動画 - 男子ダブルス決勝 早川/遠藤vs園田/嘉村


2014年 全英オープン(SSP)

ドロー
動画 - 準決勝 vsマー・ジン/タン・ユアンティン(中国)
…そのままこの中国ペアが優勝している。

※ちなみにこのときMDでは早川遠藤が準優勝している。
動画 - MD決勝 vs アーサン/セティアワン(インドネシア)
ハイライト

2014年5月 ユーバー杯(BWF)


ユーバー杯ドロー
動画 - 決勝 バオ・イーシン/タン・ジンファ(中国)
…女子団体世界選手権の決勝。
強豪中国に一矢報いた試合。気持ちの良い勝ち試合です。
高橋松友はダブルス1番手として6戦全勝で日本チームの準優勝に大きく貢献した。

ちなみに日本男子団体(トマス杯)は優勝を果たしました。
当ブログの動画リンク集はこちら

2014年6月 ジャパン・オープン(SS)


動画 - 決勝 vs 垣岩令佳/前田美順
…ジャパン・オープン決勝で日本人対決に勝ちついにSS初優勝。


2014年6月 オーストラリアオープン(SS)

 ↑ 左ツァオ・ユンレイ、右ティアン・チン(中国)
…1年の半分が海外遠征。帰ってきたら即国内の試合。多忙です。

ドロー
動画 - 決勝 vsティアン・チン/ツァオ・ユンレイ(中国)
決勝で敗れた。

2014年9月 アジア大会

…4年に1度の「アジア版オリンピック」がアジア大会。
アジアにはバド強豪国が多いため格の高い大会です。
結果は決勝でマヘスワリ/ポリイ(インドネシア)に敗れ、悔しい準優勝。


2014年 デンマークオープン(SSP)/フレンチオープン(SS)

 ↑ 右は内藤真実(女ダブ)

ドロー
動画 - デンマークオープン決勝 vsワン・シャオリー/ユー・ヤン(中国1番手)
最強ペアとの3度目の対決だがストレート負け。
「でも2年後のリオ五輪決勝でこのペアに勝ちたい!」と思っていたんじゃないでしょうか。

2014年10月 世界ランク1位

10月31日付世界ランクで1位を獲得。
一時陥落するものの2016年3月に再び1位となり、リオ五輪は世界ランク1位、第1シードで出場しました。

 世界ランク1位なら一番強いのかというと難しい話で、上位大会だけを選んで本気を出すような強豪がいればあんまり当てにならないわけです。このころはまだ2、3ペアは高橋松友と同等以上のペアが居たんじゃないでしょうか。本人たちも「本当の1位だとは思っていない」というようなことをだいぶ後になるまで言っています。
 五輪で金メダルを獲った今は名実ともに1位と言っておいてもバチは当たらないでしょう。

高橋 世界ランク1位になった頃は、世界選手権のベスト16で負けて、プレッシャーがどんどん大きくなってしまいました。松友がケガをして試合に出られない時期もあって、結果を出さなくちゃいけないのに……とすごく追い込まれて、どうしたらいいか分からなくなりました。[1]

2014年11月 中国オープン(SSP) / 香港オープン(SS)


ドロー
動画 - 中国オープン準決勝 vsティアン・チン/ツァオ・ユンレイ(中国)

ドロー
動画 - 香港オープン決勝 vsティアン・チン/ツァオ・ユンレイ(中国)

…相手は中国2番手、ロンドン五輪金メダルペア。

2014年12月 SSファイナル(SSF)



ドロー

動画 - 決勝 vsティアン・チン/ツァオ・ユンレイ(中国)
…その年のSSランク上位8位までが集まったファイナルの決勝。
これに勝ちSS2勝目。
優勝賞金は8万ドルでこの年の賞金獲得額はそれぞれ11万ドルほどとなりました。
2014年末時点での世界ランキングは2位。
松友「2014年に(年間成績上位8組のみが参加する)スーパーシリーズファイナルを優勝できるくらいに実力がついて、初めて世界ランク1位になりました。でも、そこから自分たちは勝たなければいけない、うまくやらなければいけないという考え方になってしまいました。それで、15年から始まった今回の(世界ランクによる)五輪出場権獲得レースの前半は、勝てない時期が続きました。」[1]

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